福岡市 新こども病院が完成 東区のアイランドシティ 11月5日から外来診療 病床 233床に拡充

西日本新聞

 福岡市中央区唐人町から東区のアイランドシティ(人工島、香椎照葉5丁目)に移転する市立こども病院が完成した。小児、周産期医療を強化するため、重症病床を中心に病床数を190床から233床に拡充した。11月1日に入院患者が新病院に移り、外来診療は同5日から行う。

 重症病床では、小児集中治療室(PICU)の受け皿として重症治療室(HCU)を新設。一方、一般や小児感染症病棟は従来の159床から146床に減少となった。運営する地方独立行政法人・福岡市立病院機構は「一般病床で重症と軽症の患者が混在していた状況を改善した」としている。不足していた新生児集中治療室(NICU)なども増やす。

 出産から新生児治療まで一貫した治療体制を充実させる狙いで、産科病棟も増床。新設の脳神経外科、皮膚科、小児歯科を加え計23科となり、各科の連携を促進していくという。移転事業費は15年間の維持管理費を含め、約200億円。

 6日は現地で完成式典があり、市や医療関係者ら約120人が参列した。福重淳一郎院長は「一人でも多くの子どもの健康回復に向けて励んでいく」とあいさつ。参列者には内部が公開された。

 こども病院は、高度で専門的な小児医療を担う医療機関として1980年に開院。市は2003年、施設の老朽化や建物が手狭になったとして人工島への移転方針を決めた。患者の家族らから交通の利便性に懸念の声が上がったため、高島宗一郎市長は、計画を再検証した上で「移転は妥当」と判断、12年に着工した。

 市は人工島への都市高速道の延伸を計画しているが、着工は未定。新病院の玄関前にバス停を新設し、福岡市・天神、JR博多駅、西鉄千早駅からのバス運行本数を増やす。一方、敷地内に建設中の患者家族向けの滞在施設は工事が遅れており、開所は来年3月にずれ込む。=2014/10/07付 西日本新聞朝刊=

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