増加のDV被害 見逃さないで 医師に手引書 対策強化へ久留米市 医療機関向けに配布

西日本新聞

 久留米市が医療関係者向けにドメスティックバイオレンス(DV)対応マニュアルを作り、8日から市内の医療機関への配布を始めた。市が2009年に実施した市民意識調査では、女性の47・4%が「DVを受けたことがある」と回答。その後も市への被害相談は増加傾向という。被害者が医療機関を受診した際、医師らが第一発見者になる可能性が大きいことから、マニュアルにより対策強化を目指す。

 市は世界保健機関(WHO)が推進する安全安心なまちづくりの国際基準「セーフコミュニティ」の国際認証を取得。具体的な活動の重点分野の一つに「DV防止」を掲げ、対策委員会を設置している。

 委員会には久留米医師会も参加。医師からDV対応マニュアルを望む声が上がったことから、DV被害者の相談窓口を設置している市男女平等推進センターが9月に冊子を作製した。

 身体的、精神的暴力などDVの形態や、加害者、被害者のほか子どもに生じる特徴を紹介。表面化しにくいDVに早く気付くため、被害者に十分配慮した上で、「問診・予診の段階からDVを受けている可能性を念頭において対応する」「診察結果をカルテ、写真などの記録に残す」などの対応を明記した。

 併せて、「(夫婦で)もう一度話し合って」と被害者に話すと、加害者の怒りを買って二次被害を与えることになるなど、注意点も例示している。

 8日夜に開かれた医師会主催の研修会では、出席した医師ら約170人にマニュアルを配り、推進センターの相談員が講演。「DV被害者に気付いたら、おせっかいと思っても相談窓口の存在を教えるなど、心配してあげてほしい」と訴えた。=2014/10/11付 西日本新聞朝刊=

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