訪問看護適切だったか

西日本新聞

 40代の若さながらベッドで寝たきりの女性がいる。寝返りさえ打てず、おむつを利用。両手も不自由で自分で食事もできない。集合住宅に70歳近い母親と2人暮らし。母親も持病を抱えるため女性の世話を十分にすることは難しい。そこで公的医療保険で訪問看護を利用。その記録を見せてもらって私は驚いた。

 看護師Aさんが1時間半滞在しているのに、実施したケアは爪切りと、手の「部分浴」(母親によると、洗面器のお湯に女性の手を浸して洗う)だけ。別の日も1時間いて実施したのは、環境整備、食事指導、マッサージのみ。母親は「環境整備ということで何をしてくれたのか、よく分からない。食事指導は食べさせてくれたわけではなく、話だけ。マッサージも体をさすってくれた程度」と話す。

 この訪問看護は週3回。女性の体をタオルで拭く、歯を磨いてやる、おむつ交換、洗髪...やってあげることはたくさんあると思われるがどうなのだろう。

 母親は「看護師Aさんは、娘(女性)にいろいろと話しかけてはくれた。ただ、もう少しケアをしてほしいと頼むと、むっとされた」と語る。私はAさんに取材していないので評価などできないが、母親は数カ月利用した時点で、依頼先を別の業者に切り替えた。

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 西日本新聞社と福岡県医師会は明日10日午後1時から、福岡市・天神のエルガーラホールで、県民のための公開講座「家で最期まで暮らしたい」を開く。

 訪問診療に力を入れる「にのさかクリニック」(福岡市)の二ノ坂保喜院長や同医師会幹部らと、在宅医療の課題などについて議論する予定。訪問看護も話題にしたい。参加申し込みは同医師会総務課=092(431)4564。無料。=2015/01/09付 西日本新聞朝刊=

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