久留米大 臨床研究 強化へ 混合診療視野 支援組織設置を検討

西日本新聞

 久留米大(久留米市)は医学の臨床分野の研究体制を強化するため、2015年にも新組織を設置する検討を始めた。既存の学内研究施設に加え、研究結果を詳細に分析する機関を設けるなどした上で、新組織が研究支援活動を統括。研究者の支援体制を手厚くして、新薬や医療器具の開発につなげたい考えだ。体制強化によって国が定める「臨床研究中核病院」の承認を目指し、同大での「混合診療」実施も視野に入れる。

 久留米大によると、現在、既存の学内施設では企業から委託された薬物の臨床試験(治験)を実施しているものの、治験や基礎段階に近い臨床研究をサポートする職員など、研究支援体制が十分に整っていない。

 同大の医師が、実用化が期待できる研究テーマを持っていても、治験や臨床研究を行う場合、企業と個別に組むケースが多いなど、学内だけでは対応しきれていないという。

 こうした現状に、学内には「臨床研究体制を強化しなければ、質の高い医学部、医療機関として存続できない」との危機感があり、対応を模索。学外機関に頼らず、同大を中核拠点に臨床研究に取り組める体制構築を検討することになり、昨年12月末に協議を始めた。

 一方、政府は保険診療と保険外の自由診療を併用する混合診療を拡大し、混合診療を実施する医療機関を、質の高い研究ができる「臨床研究中核病院」に限定する方針。中核病院は九州には九州大病院(福岡市)しかなく、久留米大は研究体制の強化を、九大に続く中核病院としての承認につなげたい狙いもある。

 永田見生学長は「医療器具の開発など患者の治療に直結する研究を、短期間でできるような機構にしたい」と話している。=2015/01/11付 西日本新聞朝刊=

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