1型糖尿病 漫画で理解を 雑誌連載の作品 本に

西日本新聞

 北九州市門司区に住む漫画家山田圭子さん(49)が、1型糖尿病の少女を主人公として描いた漫画「【1型】~この赤ちゃん1型糖尿病です~」(秋田書店)を出版した。山田さんは「気軽に読んでもらえる少女漫画で、1型のことを少しでも多くの人に理解してもらえれば」と話す。

 月刊少女漫画雑誌「プリンセスGOLD」(同)の2014年9~12月号に連載した「【1型。】~1型糖尿病の少女・愛(めご)~」を加筆、修正した。

 糖尿病には1型と2型があり、日本では糖尿病患者の大半が2型。糖尿病専門医の三村和郎さん(60)=福岡市=によると、2型は遺伝が基礎にあり、肥満や運動不足といった生活習慣で発症する。一方、1型は子どもの発症が多いのが特徴で、血糖値を下げるインスリンを作り出す膵臓(すいぞう)の〓(〓はベータ)細胞が壊されることで発症。基本的に患者は毎日、インスリンを自己注射する必要がある。発症原因は免疫機能の異常とされるが詳しくは分かっていないという。

 漫画の内容は、赤ちゃんのときから1型糖尿病を患う小学6年生の女の子が、サッカーに挑戦するストーリー。同じ病気の少年との初恋やサッカー部員たちとの友情も盛り込まれている。1型に関する知識も自然と頭に入ってくる。

 山田さんは13年秋、姉が患う1型糖尿病を題材にすることを思い付き、姉などに取材した上で読み切り作品を「プリンセスGOLD」の14年1月号で発表した。その後も、他の患者や家族らと交流を深める機会があり、この病気に対する世間の認知度が低いことを痛感。啓発につながればと今回の単行本の基になった連載に取り組んだ。A5判168ページ。907円。=2015/02/27付 西日本新聞朝刊=

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