難手術成功で双子誕生 福岡こども病院、九州初

西日本新聞

 福岡市立こども病院(同市東区)で、胎児が双子の妊婦特有の疾患「双胎間輸血症候群」の手術を受けた大分県の30代女性の女児2人が16日、無事退院した。高度な治療を受けなければ赤ちゃんの救命は困難とされる疾患で、同院によると、九州での手術は初めて。両親に抱かれた2人は泣き声を上げたり、手足を動かしたり、元気な様子。女性は「退院を迎えられ、本当によかった」と顔をほころばせた。

 執刀医などによると、2千~3千例に1例の確率で発症。母親の胎内で、胎盤から双子の胎児にそれぞれ送られる血流のバランスが崩れるのが原因とされる。放置すれば胎児が心不全や発育不全となり、死に至ることも少なくないという。

 同院は昨年11月の新築移転に伴い、九州で唯一、同症候群のレーザー手術の態勢を整えていた。福岡県内の別の病院で診断を受けた女性を受け入れ、同月下旬、胎盤表面の血管を特殊なレーザーで焼き切る手術を行い、成功した。女性は3月上旬、2人を帝王切開で出産した。

 国がレーザー手術を認める施設は8カ所あり、岡山県以西では同院だけ。月森清巳・周産期センター長は「九州で手術を諦めている人もいる。治療の場を提供していきたい」と話した。=2015/04/17付 西日本新聞朝刊=

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