九看大で社会福祉講義 7月まで、市民にも公開 ハンセン病、水俣病...当事者から学ぶ

西日本新聞

 九州看護福祉大(玉名市富尾)は、ハンセン病や水俣病などの社会問題について、当事者に語ってもらう毎年恒例の社会福祉特別講義を開いている。14日には国立ハンセン病療養所菊池恵楓園(合志市)の志村康入所者自治会会長(82)が、差別と闘った体験を語った。講義は7月23日まであり、市民も受講できる。

 志村さんは、食生活が豊かになり上下水道などの社会資本が整備された現代では、ハンセン病を発症する可能性が極めて低いことを説明。国内では、特効薬ができた後に強制隔離が強化されたことも指摘し、「強制隔離の際には患者が歩いた跡を消毒し、社会の恐怖心をあおった」と、行政の差別的な対応を批判した。

 病気で進学をあきらめたが、恵楓園の図書館で本を読んで勉強した経験も紹介。志村さんは、「知らないことを知ることほど面白いことはない」と、学生の向学心に期待を寄せた。

 講義は、毎週木曜午後2時50分から90分間、九州看護福祉大513教室で。ハンセン病(21日)や若年性認知症(6月11日)、性同一性障害(7月2日)、水俣病胎児性患者(7月23日)などを取り上げる。

 同大=0968(75)1800。

 =2015/05/19付 西日本新聞朝刊=

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