発達障害児の就学 地域ぐるみで円滑に 糸島市が支援キャンプ 親子10組と14職種100人参加

西日本新聞

 発達に特性のある幼児たちを円滑に就学させるための支援事業「就学移行支援キャンプ」が25、26の両日、糸島市志摩初の市健康福祉センターであった。

 福祉、保健、教育、医療などの関係者が連携して最適な支援計画をつくるとともに、それぞれの立場から多角的に見ることにより、発達障害に対する知見の底上げを図ることを目的に、2006年から毎年1回開催。専門的な公的機関で対処するのではなく、地域全体で対象児と、その家庭を支援するこの仕組みは「糸島方式」と呼ばれ、全国でも注目されている。

 キャンプには市内在住の年長児の親子10組と、14職種からなる約100人の関係者が参加した。初日は1組ずつ班に分かれて、専門家たちが幼児の状態や、保護者たちの「こうあってほしい子どもの3年後」や「就学にあたっての不安、要望」などを聞き取り。2日目は、再び保護者を交えて話し合いを深めながら、就学までの目標設定や関係機関の対応などをまとめた支援計画を作成した。

 九州大の大神英裕名誉教授とともに、初回から関わっている中村学園大教育学部の藤瀬教也准教授(特別支援教育)は「糸島方式は地域に専門的な対応ができる施設がない中、横の連携によるソフトパワーで対応しているまれな例」と評価。市は秋までにホームページをつくり、これまでの取り組みをまとめ、糸島方式を全国に発信する方針だ。=2015/07/28付 西日本新聞朝刊=

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