「私も乳がん検査」続々 北斗晶さん 人ごとじゃない 医療機関 実施日拡大も

西日本新聞

 元女子プロレスラーでタレントの北斗晶さん(48)が乳がんを公表したことを受け、医療機関などに検査の予約や問い合わせが相次いでいる。元気な姿が印象的なだけに、突然のがん告白に不安を抱いた人が多かったようで、家族から強く勧められて検査を受ける女性も。受診希望に対応しようと、乳がん検査実施日を増やした医療機関もある。

 福岡市中央区の広瀬病院では、9月24日の北斗さんの手術報道後、検査予約が倍増した。古賀稔啓(としひろ)院長によると、報道後の来院で、乳がんが見つかった初診の患者もいるという。

 今月14日に検査を受けた主婦(34)は「ニュースに背中を押されて来た」。1年前の検診で再検査を勧められていたのに受けていなかったという。「あんなに元気そうな人ががんになった。人ごとじゃないと思った」と不安顔だった。

 福岡県春日市の会社員(34)もニュースに触発されて受診。会社の健康診断で「要検査」と出ていたのに、多忙を理由に受診していなかった。「マンモグラフィー検査は痛かったけど陰性だと分かりほっとした」と話した。

 福岡市が保健所や公民館で行う集団検診の予約も急増。市によると、9月18日に30人だった予約数は、北斗さんの手術日の同24日に85人に増え、今月13日は104人に。市健康増進課は、がん検診を呼び掛ける広報紙の配布時期と重なったことも、予約件数を押し上げた要因とみている。

 佐賀市のこいけクリニックは「今月初めに月末までの予約枠が埋まった」といい、診療時間を延ばして対応。熊本市の日本赤十字社熊本健康管理センターは、予約が殺到し、乳がん検査の実施日を、月1回から毎週2回に増やした。同センターには1日約50件の問い合わせがあるという。

 北斗さんは定期健診を受けていたのに右乳房の全摘出となった。古賀院長は、詳細は分からないとしつつ「検査で陰性結果が出ても、女性は胸の変化に気付く努力を続けてほしい」と訴える。40代以上は1~2年に1度の受診が望ましく、超音波(エコー)とマンモグラフィーを併せて検査すれば、がんの発見率は向上する。月1回は、自分で見たり触ったりして、乳房のしこりなどを調べる自己検診も必要という。

 乳がん専門の医療機関だと、視触診も含めて自己負担は数千~2万円程度。リスクが高まる40歳以上を対象に助成する自治体は多く、国の補助を受けて一定の年齢に達した女性に無料クーポン券を配る市町村もある。=2015/10/17付 西日本新聞朝刊=

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