世界初 抗がん剤調合ロボ 九大病院など開発 作業の危険回避

西日本新聞

 危険な抗がん剤の調合は、ロボットにお任せ-。九州大病院が、毒性の強い抗がん剤を自動調合するロボットを開発した。九大によると、人手を介さず、調合作業のすべてを行う機械は世界初という。1年以内の実用化を目指している。

 抗がん剤に使われる薬剤は毒性が強く、薬剤師など医療従事者の安全確保のため、ロボット開発が世界的に進められている。九大病院が開発したのは、円柱の胴体部分から、二つの腕が伸びる「ダーウィン・ケモ」。腕部分に七つの関節があり、複雑な動きもなめらかにこなす。

 ロボットは密閉された作業台の中で、瓶入り薬剤の分量を読み取り、注射器を使って必要量を輸液バッグに注入。バッグにふたを取り付け、バッグ表面の洗浄まで行う。1個当たりの作業時間は、薬剤師3~5分に対し、ロボットは8分程度かかるが、精度はロボットがやや高いという。

 安川電機(北九州市)、日科ミクロン(埼玉県)との共同開発で今後、さらに調整を加える。開発に携わった九大病院の渡辺裕之副薬剤部長は「調合をロボットに任せられれば、薬剤師の人手が他の業務に回せる」と一石二鳥の効果を期待する。=2015/10/22付 西日本新聞夕刊=

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