乳幼児歯科健診「受診を」 北九州市 全国より30%以上低く 医科と別々の実施法 影響?

西日本新聞

 ●勧奨はがきやリーフレット

 市、対策に本腰

 全国の自治体が行っている乳幼児歯科健診で、北九州市の受診率が低迷している。全国平均よりも30%以上低く、危機感を持った市は、本年度から未受診者に受診勧奨はがきを送付したり、リーフレットを配ったりして受診率アップに乗り出した。市は「虫歯を予防し、健康な歯を保つことが子どもの健やかな成長にもつながる」として受診を呼び掛けている。

 歯科健診は母子健康法に基づき市区町村に実施が義務づけられており、1歳6カ月~2歳までの間と、3~4歳までの間、無料で受けられる。市によると、2013年度の1歳6カ月児の受診率は61・3%(全国平均93・7%)、3歳児は54・1%(同92・0%)でともに低迷。14年度は1歳6カ月児が横ばいだったが、3歳児は53・3%と前年を下回った。

 市健康推進課によると、受診率が低い理由には健診方法の違いがあるという。多くの市区町村は保健所などで医科と歯科をセットとした集団健診を実施しているが、同市は対象者が個別に病院や歯科医院などに出向く方式を採用。個別健診は都合の良いときに通え、かかりつけ医につながりやすいなどの利点があるが、医科よりも歯科の関心が低く、セットで見てもらえる集団健診より受診率が下がる傾向にあるという。

 市は乳幼児歯科健診の受診率向上や虫歯、歯周病の予防を推進するため、2014年、歯科保健関係者や学識者による「市口腔(こうくう)保健推進会議」を設置。昨年12月から今年1月にかけて、妊婦健診や乳幼児健診を行っている医療機関や保育所などに受診を呼び掛けるリーフレットを配布。歯科医療機関の玄関に掲示してもらい、歯科健診を周知するステッカーも作った。

 さらに1歳10カ月と3歳10カ月時点で受診が確認できていない人に、受診勧奨はがき(往復はがき)を送付。返信はがきにアンケートを付け、未受診の理由などを聞いている。

 7日に開かれた推進会議では委員から「ひとり親家庭など生活で精いっぱいで歯科健診に考えが及ばない世帯もあるのでは。そういう人への働き掛けの方法も考えてほしい」などの声も出た。市は会議の意見やアンケート結果を基に、さらなる受診率向上策を検討する方針だ。=2016/01/16付 西日本新聞朝刊=

PR

医療・健康 アクセスランキング

PR

注目のテーマ