福岡看護助産校閉校へ 17年度 国立機構系 福岡ゼロ

西日本新聞

 独立行政法人国立病院機構の看護学校として福岡県内で唯一残っていた九州医療センター付属福岡看護助産学校(福岡市中央区)が2017年度末で閉校する。看護系大学の台頭で大学への進学希望者が増え、志願者数が減少したことなどが理由。機構九州グループ(同)によると、機構の看護学校は県内にはかつて3校あったが、これで全て姿を消すことになった。

 福岡看護助産学校は看護師を養成する3年制の看護学科(定員80人)と、助産師を養成する1年制の助産学科(定員20人)がある。1994年4月、当時の国立病院の福岡中央病院、九州がんセンター、久留米病院の各付属看護学校が統合して看護学校として発足。助産学科は2002年4月に併設された。

 看護学科の志願者数は13年度入学分は322人だったが、14年度は287人、15年度は257人と年々減少。16年度以降の募集はない。

 卒業生はこれまでに看護学科が2092人、助産学科は304人。今の在校生は看護学科251人、助産学科16人(4月現在)。

 九州医療センターの敷地にある校舎(3階建て、約5千平方メートル)については学校法人純真学園(福岡市南区)への貸与が決まっている。純真学園は看護学、放射線技術科学、検査科学、医療工学の計4学科がある純真学園大を運営。借り受ける校舎は18年度から4学科の実習教育の拠点として活用し、4学科の大学院も設ける計画だ。

 福岡看護助産学校長も務める村中光・九州医療センター院長は「付属の学校は閉校となるが、九州医療センターとしては実習面などで純真学園に協力し、医療の人材育成に一層尽くしていきたい」と話している。

 九州グループによると、国立病院が機構に移行した04年度当時、機構の看護学校としては福岡県内には福岡看護助産学校のほか、福岡東医療センター(福岡県古賀市)と小倉病院(現小倉医療センター、北九州市小倉南区)にそれぞれ付属の学校があった。ただ、この2校はやはり看護系大学の台頭で07年度末で閉校した。

 また、福岡県以外の九州には現在、嬉野医療センター(佐賀県嬉野市)、熊本医療センター(熊本市)、別府医療センター(大分県別府市)、都城医療センター(宮崎県都城市)、鹿児島医療センター(鹿児島市)に、それぞれ付属の学校がある。長崎県には長崎医療センター(大村市)に付属看護学校があったが10年度末で閉校した。=2015/08/14付 西日本新聞朝刊=

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