子ども食堂の課題探る 久留米で「サミット」

西日本新聞

 福岡県久留米市で、子ども食堂のあり方や課題を議論するシンポジウム「子ども食堂サミットinちくご」が20日開かれた。同市内で食堂を主催したり、困窮家庭に食料を無償で提供したりする団体の関係者ら約70人が参加。これから食堂を始める人も耳を傾けた。

 シンポジウムは、大学教授や弁護士らでつくる同市の市民団体が、子ども食堂を支援し、関係者間の交流を深めるために企画した。久留米市で昨年12月にオープンした「安武こども食堂」運営委員の緒方麻美さん(47)は、イベントや学習会と組み合わせて子どもを呼び、7回の開催で計約320人が訪れたと報告。

 だが、「地元小学校の保護者たちにまだまだ浸透していない。子ども同士の口コミでも広がるよう、訪れやすい楽しい雰囲気づくりを心がけている」と語った。

 同市の学童保育所で食事会を開いたり、食品を生活困窮家庭の支援機関に届けたりしているボランティア団体「ボナペティ」事務局長の田町菜穂子さん(51)は「昼食がミニクロワッサン一つの子もおり、各小学校区に子ども食堂が必要だ」と指摘。注意点として食中毒対策を挙げ、「カレーなど火を通すメニューにしている。大量の食品を提供してもらうこともあり、しっかりした保存設備も必要。地域全体で考えないといけない問題だ」と訴えた。

 4月に食堂を開く予定という男性(69)は「収支や献立など分からないことも多く、続けていけるか心配もある」と発言。サミット後、取材に「子どもを呼び込む工夫など具体的な運営方法を学ぶことができて参考になった」と話した。

    ◇    ◇

 西日本新聞は4月24日、東京や九州各地の子ども食堂関係者が集う「こども食堂サミットin九州」を福岡市で開きます。詳細は後日、紙面で紹介します。

=2016/03/21付 西日本新聞朝刊=

ご意見・情報をお寄せください

西日本新聞・社会部

メールアドレス:syakai@nishinippon.co.jp / ファックス:092(711)6246

PR

社会 アクセスランキング

PR

注目のテーマ