ドクターカー24時間体制 久留米市が4月から 出動も市全域に 試験運用1年、一定の効果

西日本新聞

 ●「ヘリ」補完コンビニも協力 
 久留米市は4月1日から、高規格救急車に医師と看護師が同乗したドクターカーを24時間体制で運用し、出動範囲も市中心部から市内全域に拡大する。病院に着く前から医師が治療でき、心肺停止患者の心拍再開率が高まるなど一定の効果が得られたため。市と久留米大病院、久留米広域消防本部が3月29日、運用に関する協定を締結した。

 同病院がドクターヘリを飛ばしているが、市中心部では離着陸が難しく、昨年1月15日から市がドクターカーを試験運用している。対応は毎日午前9時~午後6時で、119番通報を受けた消防本部が場所や症状などから出動を判断。同病院で待機中の救急隊員と医師、看護師に要請する。

 消防本部によると今年2月末まででドクターカーの出動は184件。うち心拍停止の患者は42人で心拍再開率は42・9%。通常の救急車の32・0%を上回った。介助なしに日常生活を送られる社会復帰率も7・1%。こちらも救急車の2・2%を上回った。

 また出動範囲の拡大に備え、市内のコンビニエンスストア約70店に「ドッキングポイント」としての利用を要請した。遠隔地で患者が発生した場合、まず最寄りの消防署の救急車が患者を搬送。途中のコンビニでドクターカーに引き継ぐことで治療開始を少しでも早める。市は2016年度の予算に、15年度より約2千万円増の約3130万円を計上している。

 締結式では楢原利則市長が「日本一住みやすい街づくりに向け、救急医療をより充実させたい」と語り、同病院の坂本照夫病院長は「夜間に飛べないドクターヘリを補完してほしい」と期待した。


=2016/03/30付 西日本新聞朝刊=

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