静物画90点展示 企画展「物・語」 魅惑的な空気に包まれる

西日本新聞

■7月3日まで 福岡市美術館 
 近代日本の静物画を展示する企画展「物・語」が7月3日まで、福岡市中央区大濠公園の市美術館で開かれている。ユニークな題材を精緻な筆致で描き上げている作品も多く、魅惑的な空気に包まれる。

 会場に入るやいなや、荒野に置き去りにされた不気味な頭蓋骨の絵が来場者を迎える。床次正精の「骸骨」(鹿児島市立美術館所蔵)。野に放置された頭蓋骨の汚れ、それでいて脈を打つ血管のように見える模様、丈夫そうな歯、周囲の枯れ草が無常感を漂わせる。

 企画展は、高橋由一、岸田劉生、坂本繁二郎ら日本を代表する画家の静物画約90点を展示。新たな表現技法に挑む画家たちの情熱を感じる。同館学芸員、吉田暁子さんは「来場者は、絵が本当に好きな方が多く、1人当たりの滞留時間が長い」という。

 企画展は、一般1200円、高大生800円。中学生以下は無料。月曜日休館。同美術館=092(714)6051。


=2016/05/26付 西日本新聞夕刊=

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