候補一本化、中央で協議 全国1人区最後の調整

西日本新聞

 参院選は「6月22日公示、7月10日投票」が有力視されるが、参院選佐賀選挙区(改選数1)は全国32の1人区で唯一、野党候補の一本化が正式決定していない。両党は一本化する方針だが、公示1カ月前を過ぎても民進党県連と共産党県委員会との最終調整が折り合っていないためで、一本化の作業は水面下での両党中央の協議に持ち込まれている。

 佐賀選挙区には、野党から民進党の元職中村哲治氏(44)と共産党の新人上村泰稔氏(51)の2人が立候補意向を表明している。共産党は安倍政権打倒、安全保障関連法廃止を条件に「共闘」が成立すれば、擁立を取り下げる方針を民進党に伝えている。

 しかし、一本化を協議した21日の民進党県連常任幹事会では出席者約15人の賛否が割れた。「自民党に対抗するには共闘しかない」という賛成もあったが「共産党との共闘となれば保守層の支持が離れる」などを理由に反対、慎重な意見がむしろ多かった。

 このため、まとめた結論は「共産党が求める共闘はしないが、幅広い支援は得たい」(大串博志代表)という分かりにくい内容。関係者によると、共産党側は事務所に入れず、一緒に演説も集会もしないが、共産党は独自の判断で擁立を取り下げてほしいという意味という。「申し入れへの返事は必要ない」との声もあり、まだ公式には共産党側に伝えていない。

 これに対し、共産党県委員会側は「民進党から返事がないままでは取り下げようがない」と困惑。支持者に説明がつかないためで、幹部は「事務所入りも、一緒の集会も求めていない。まずは両党の中央で一本化をまとめてもらい、その後に県委員会としても結論を出したい」と話す。

 中央での協議は始まっており、共産党の党機関紙「赤旗」は24日付と26日付で「全1人区で共闘の見通しがついた」とする志位和夫委員長の発言を報じた。民進党側はまだ態度を表明していない。

=2016/05/27付 西日本新聞朝刊=

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