「オニグモの巣」撮影に苦労 獲物がかかるたび無残な形に…

西日本新聞

 日本全国にすんでいる網を張るクモ。明るい昼間は活動しないで、木の幹や葉の間に隠れてじっと休んでいます。

 夕方、薄暗くなると、動きだして網を張りはじめます。まず、足場を決めると、尾端にある出糸突起から糸をどんどん出します。その糸が風に流れていってどこかに絡み付くと、その糸を伝って何度か往復して丈夫な太い糸にした後、真ん中から今度はぶら下がって行って下の枝にたどり着きます。

 そのようにして巣の中心を決めると、糸やまわりの枝葉を伝って歩きながら中心に向かって伸びるたて糸を張ります。それが終わると、今度は外側から中心に向かって渦巻き状によこ糸を張っていきます。このよこ糸には、ねばねばした液体が付けられていて、引っかかった獲物の体に絡み付いて逃げられないようになっています。

 巣が出来上がると、クモは中心にいて獲物が飛んで来てかかるのをじっと待ち続けます。そうして、獲物が捕れても捕れなくても、夜が明け始めるとせっかく張った巣を壊して食べてしまい、また夕方になるまで近くに隠れて休みます。

 ところで、この巣の撮影では大変な苦労をしました。夜なので、当然ライトが必要です。ところが、ライトをつけると、すぐにガやその他の虫が飛んできて巣に引っかかり獲物が暴れるのと、クモが獲物に飛びかかっていくのとで、せっかく出来上がった巣がメチャメチャに壊れてしまうのです。

 この写真は、虫などが飛んでこないように、網室の中で巣を作らせて撮影したものです。


=2016/06/21付 西日本新聞朝刊=

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