知事や元首相、態度鮮明に 「激戦」の構図に一役

西日本新聞

 12年ぶりの議席奪還を目指す自民党と、九州の1人区で唯一となる議席の死守を図る民進党が激突する参院選大分選挙区(7月10日投開票)。昨年4月の統一地方選で知事選、大分市長選を“連勝”した自民は「最大のチャンス」と意気込み、「非自民の牙城」の崩壊をくい止めたい民進は「連敗ストップ」に総力を挙げる。首長や元首相たちの態度も鮮明になりつつあり、激戦区の攻防にどのような影響を与えるのか、注目される。

 「栄えあるご当選を勝ち取られるよう心から祈念申し上げます」。参院選が公示された22日、自民新人の出陣式で広瀬勝貞知事のメッセージが読み上げられると会場から拍手が湧いた。

 昨年の知事選で、当時の民主党(現民進)が実質支援した前大分市長の釘宮磐氏らを破り4選を果たした広瀬氏。27日の定例記者会見でメッセージを送った理由を問われ「『電報をくれ』と言われるところには出している。一方からはあって一方からはなかった」。自民新人への“肩入れ”は否定したものの、出陣式の出席者には「知事も味方」との受けとめが広がった。

 広瀬氏同様、自民県連から推薦を受けて当選した大分市の佐藤樹一郎市長は「政策が近い」(佐藤氏)という自民新人の出陣式に顔を見せた。広瀬氏と佐藤氏はそれぞれ「県民党」「市民党」の立場でトップを務めているが、自民県連関係者は「2人がこちらを向いているのは間違いない。選挙戦でも大きな力になる」と満足げだ。

 一方の民進現職の出陣式には釘宮氏が出席し、会場で関係者と握手を交わした。「知事選での敗北を考慮して今回はおとなしくしている」(県連関係者)というものの、釘宮氏の後援会が勝手連的に現職を支援し、選挙戦を支えている。市長選で佐藤氏に敗れた元大学教授もたびたび現職や県連の集会に顔を出し、協力体制を取ってきた。

 知事選では広瀬氏を「個人的に支援」した社民党最高顧問、村山富市元首相も今回、民進現職の支援に回った。公示前には集会であいさつに立ち、「安倍(晋三)首相の暴走を止めるために勝ってもらわないといけない」と声を張り上げた。民進県連幹部は「非自民の勢力を結集できている」と自分に言い聞かせる。

=2016/06/29付 西日本新聞朝刊=

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