首相陣頭 自民総掛かり 大分、日田、杵築を遊説 県連「大分の未来懸かる」

西日本新聞

 参院選が終盤戦に入った4日、大分選挙区(改選数1)に立候補する自民党新人の応援のため安倍晋三首相(党総裁)が県内3カ所を遊説した。大分入りは公示前に続き2度目で、熊本地震の被災地視察を含めると4月以降4度目。4日夜の集会には党の茂木敏充選挙対策委員長も来援、6日は首相夫人が大分市での女性集会に参加する。民進党現職との激戦が伝えられる中、党総掛かりで議席奪還を期す自民。県連関係者は「この状況で落としたらどうなるか。大分の未来が懸かっている」と悲愴(ひそう)感も漂わせる。

 「民進党(旧民主党)時代の暗い時代に後退するか、前進するかを決める選挙だ。厳しい戦いであります、厳しい戦いです」。4日午後、大分市の複合商業施設での演説で、安倍首相は声を張り上げた。日田市、杵築市でも演説し、10日の投票日へ向けて「陣頭指揮」に乗り出した形だ。先月下旬には自民県議の携帯電話が相次いで鳴った。「安倍です。大分は競ってますので、皆さんよろしくお願いします」。党総裁直々の新人への支援依頼だった。

 県議団は素早く動いた。議員総会を開き終盤戦の活動方針を確認。4日夜、大分市内のホールで開いた新人の個人演説会では、そろいのジャンパーを着て、参加者へ頭を下げた。ある県議は声を潜める。「首相が何度も応援に来て落選させたらどうなるか。県連として顔向けできない。大分の予算が付かなくなることも考えられる」

 終盤戦へ来て、注目が集まるのは支持政党のない無党派層の動向だ。大分市での安倍首相の街頭演説後、県連の衛藤晟一会長は「世論調査では(自民新人と民進現職が)競っている」と激戦を強調。「あと5日、10人に声を掛けて」と協力を呼び掛けた。一方、民進現職陣営も無党派層への働きかけを重視し、街頭活動に力を入れる方針だ。

=2016/07/05付 西日本新聞朝刊=

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