現場で聞いた@五島市福江港 島を訪れやすくして

西日本新聞

 五島市の海の玄関口、福江港。連日、観光客やビジネス客が降り立つ。1日、名古屋市からツアーで訪れた水野知利さん(69)は「初めての五島。キリシタン史跡や美しい自然を満喫したい」と笑顔で話し、観光バスに乗り込んだ。

 同市への昨年の入り込み客は21万1316人。前年と比べて7551人増え、2年連続で20万人を超えた。市観光協会は「世界文化遺産候補『長崎の教会群とキリスト教関連遺産』の話題性などで観光客の動きが長崎へと向いた」と話す。

 追い風も吹く。4月、国境離島を抱える自治体への産業振興策を柱とする国境離島新法が成立。航路運賃の低廉化や漁船操業費用の負担軽減などが盛り込まれた。「人口減少に苦しむ市にとって希望の明かり」(野口市太郎市長)。来年4月の施行後は、交流人口の増加といった地域活性化が期待される。

 バス会社「五島自動車」の片山実弘観光課長(46)は「島のPRなど、自分たちでできることは自分たちでしなければならない。都市部の観光客が島を訪れやすくなるよう、政治が後押しを」。参院選公示後も選挙カーを見ることは少ない離島。有権者の声が少しでも候補者に届くことを願っている。

=2016/07/06付 西日本新聞朝刊=

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