熊本選挙区の投票率、過去最低の恐れ 地震で投票所集約など影響

西日本新聞

 10日投開票の参院選は終盤を迎えた。熊本地震のさなか、県内では避難生活を続ける人もまだ多く、異常事態の中での選挙戦が続いている。熊本選挙区の注目の投票率は、地震の影響による投票所の集約や、避難者への投票所入場整理券配布などに課題があり、過去最低だった前回(2013年)より低下する可能性が指摘されている。

 参院選熊本選挙区の投票率は、1974年の80・80%をピークに下落傾向にあり、98年以降は60%前後で推移。4人が立候補した前回13年は52・30%だった。

 各種選挙で年々増加している期日前投票者数は、今回も同様の傾向で、3日までで10万8千人超(11日間)。前回より、同じく残り6日間を残した時点と比べて1万6千人以上多くなっている。

 ただ懸念材料は、地震で投票所に予定していた建物の被災などにより投票所が減り、有権者が普段より遠い場所で投票しなければならなくなった点。こうした自治体は9市町村あり、うち南阿蘇村は前回の17カ所から3カ所に、益城町は28カ所から12カ所に集約された。

 さらに益城町などでは、避難した有権者の所在が分からず、投票所入場整理券の返送も相次いでいる。

 ある陣営の関係者は「選挙どころではないという有権者も少なくなく、悩ましい。前回より選挙戦の盛り上がりに欠けているようだ」と話す。

=2016/07/08付 西日本新聞朝刊=

PR

政治 アクセスランキング

PR

注目のテーマ