参院選10日投票 有権者未来を誰に

西日本新聞

 巨大与党に野党が異例の共闘態勢で挑んだ参院選は9日、選挙戦の最終日を迎えた。「いまの野党に任せるわけにはいかない」「数の横暴にストップをかけよう」-。声を振り絞った候補者たちはマイクを置いた。焦点の憲法改正発議に必要な「3分の2」の議席の行方は、10日の有権者の選択に委ねられた。

 ■大分 激戦区最後まで熱戦

 全国32の改選1人区で野党統一候補の苦戦が伝えられる中、民進現職の足立信也氏が自民新人の古庄玄知氏と競り合う大分選挙区。全国屈指の激戦区は最終日も熱かった。

 「安定政権で景気回復を進めなければならない」。古庄氏は別府市を中心に遊説した。安倍晋三首相をはじめ、閣僚や党幹部らが連日のように来援した総力戦。最終日も「政権与党の候補者」を強調してみせた。

 足立氏は大分市のJR大分駅前で最後の訴え。社会保障政策を冷静に語る普段の口調は締めの言葉で一変。「安倍政権の暴走に歯止めをかけよう。それができる可能性があるのが大分だ」と涙声になった。

 同選挙区には政治団体「幸福実現党」新人の上田敦子氏も出馬している。

 ■福岡 実績、批判9人論戦

 「われわれの案に代わる対案を聞いたことはない」。9人が3議席を争う福岡選挙区。自民現職の大家敏志氏は野党への対抗心をむき出しにして、アベノミクスの実績を強調した。公明新人の高瀬弘美氏は野党批判を封印しつつ「平和外交を進める仕事をさせてほしい」とアピール。一方、応援に立った高島宗一郎福岡市長は民主党政権時代を「悪夢」と批判した。

 「私たちに3分の1の議席を与えてもらうのは厳しい」。民進新人の古賀之士氏は声を震わせ、危機感を前面に。「(低い)予想投票率を覆し、世の中を変えるきっかけを与えてほしい」

 「憲法違反の戦争法(安全保障関連法)を強行した暴走政治を許すのか」と政権批判を強めた共産新人の柴田雅子氏と「自公を多数にすれば、戦争法を信任したことになる」と語った社民新人の竹内信昭氏は、ともに3議席中2議席を野党が占める必要性を訴えた。

 おおさか維新新人の森上晋平氏は「大阪で実現した改革を福岡でも実行する」。日本のこころ新人の石井英俊氏は「経済成長には減税しかない」と強調した。

 同選挙区には無所属新人の船戸タキ子氏、政治団体「幸福実現党」の新人吉冨和枝氏も立候補している。

=2016/07/10付 西日本新聞朝刊=

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