金子氏、手堅く再選 自民、衆参議席独占守る

西日本新聞

 10日に投開票された参院選長崎選挙区(改選数1)は自民現職の金子原二郎氏(72)=公明推薦=が、民進新人の西岡秀子氏(52)=社民、生活推薦=と政治団体「幸福実現党」新人の江夏正敏氏(48)を破って再選した。自民の同選挙区での勝利は2010年から3回連続で、県内の衆参選挙区での議席独占を守った。金子氏は2千以上の団体から推薦を集め、公明との連携も強調して手堅い組織戦を展開。安全保障関連法廃止を柱に民進、共産、社民、生活の野党4党の共同候補となった西岡氏の追い上げをかわした。

 長崎選挙区では安倍政権の経済政策「アベノミクス」の評価や安保法の是非について論戦が交わされた。

 金子氏は衆院議員を5期、知事を3期務めた後、10年の参院選で初当選。今回の選挙戦では、国境離島新法成立や道路整備など6年間の実績と40年以上の政治経験を訴え、自民公明による安定した政権の必要性を主張した。県内全21市町の首長からの支持を取り付け、野党共闘に対抗すべく地方議員や推薦団体がフル回転して票を固めた。

 西岡氏は「長崎から新しい風を」と世代交代を訴え、市民団体との連携で無党派層や女性への浸透を図った。参院議長だった父の故武夫氏の長女という知名度を生かして現職に挑戦したが、立候補表明が今年1月と出遅れたこともあり、追い上げたが届かなかった。

 江夏氏は消費税減税や国防強化を訴えたものの、広がりを欠いた。

    ◇    ◇

 金子氏「地元が栄えなければ」

 「今後6年間で、お約束したことを一つ一つ解決していく。長崎県は問題が山積しているが、やっぱり地元が栄えないといけない」。金子原二郎氏は長崎市元船町の事務所で、喜びに沸く支持者たちに囲まれながら、改めて地元主義の政治へ意欲を語った。

 「当選確実」の知らせを受けるまで、やきもきしていたという。大勢が詰め掛けた事務所で支持者と握手を交わした金子氏は「実は(結果が)心配でした。2期目の当選は一人一人のご協力のおかげ。心からお礼申し上げる」と述べ、頭を下げ続けた。

 選挙期間中、何度も繰り返した「厳しい戦い」のフレーズ。野党共同候補の動向を読み切れず、戦術も手探りだった。業界団体や企業の朝礼回りなど従来の戦い方に加え、30歳以下を集めた個人演説会を開いて若い世代への浸透にも力を入れた。

 現職としての経験や実績を前面に出し、西岡氏の追い上げを振り切った。「年金や医療など、国民が不安を感じる社会保障制度の改革をこれから党として真剣に議論をしていかなければいけない」。元知事として地方行政に精通した強みも、引き続き国政に生かすつもりだ。

 ■長崎選挙区得票 (開票終了)

当 336,612 金子原二郎 自現
◎ 285,743 西岡 秀子 民新
   13,936 江夏 正敏 諸新

◎印は法定得票獲得者

=2016/07/11付 西日本新聞朝刊=

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