「時間足りなかった」 大敗の中村氏

西日本新聞

 「私の力不足だった。心からおわびしたい」。落選した民進元職の中村哲治氏は10日、佐賀市神野東4丁目の事務所で、支持者60人を前に敗戦の弁を述べ、深々と頭を下げた。奈良県出身で5月に立候補を表明した自ら認める落下傘候補だった。「時間が足りなくて訴えが有権者に届かなかった」と、敗因は出遅れに求めた。

 選挙戦では「隠れた争点は憲法改正。人を大切にする政治を取り戻す」と主張。格差の是正や奨学金の給付化、保育士らの待遇改善に加え、安全保障関連法廃止や環太平洋連携協定(TPP)反対も訴えたが、最後まで追い風は吹かず、有権者に浸透できなかった。

 頼りにしたのは民進党の原口一博、大串博志両衆院議員の後援会と急ごしらえの組織。社民党の推薦に加え「幅広い層の支持を得たい」と市民団体を挟んで共産党の支援も受けたが、結果は大敗だった。

 これで旧民主党時代を含めて2001年以降の参院選で続く「自・民対決」は自民党の5勝1敗。唯一勝ったのは07年参院選で、もう9年前の話になる。選対本部長を務めた大串氏は「反省を胸に刻みながら、歩を進めていかなければならない」と述べた。中村氏は「皆さんのお許しが得られれば、人生を懸けて、これからも佐賀で政治活動を続けたい」と語った。

=2016/07/11付 西日本新聞朝刊=

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