「9条変えるべきだ」「時間かけて論議を」 九州の参院選当選者、思惑が交錯

西日本新聞

 参院選で改憲勢力が3分の2に達し、衆参両院で改憲発議も可能に。九州の当選者からは、前向きな受け止め、警戒の声、慎重な発言などが交錯した。

 佐賀選挙区で当選した自民の福岡資麿氏は「改憲は賛成」と述べた上で、憲法9条改正の必要性にも踏み込んだ。戦争放棄をうたう9条1項は「残す」との考えを示す一方、戦力不保持を定めた2項は「変えるべきだ」とし、憲法に自衛隊をどう位置付けるかが論点になるとの考えを示した。

 公明の高瀬弘美氏(福岡選挙区)は「改憲は議論が詰まっておらず、賛否どちらとも言えない」と言葉を選んだ。環境権などの理念を盛り込む「加憲」の立場から「9条は変えるべきではない。未来永劫(えいごう)保つべきだ」と強調した。

 改憲勢力による3分の2の議席獲得阻止を訴えた民進。古賀之士氏(福岡)は「とても厳しい」と危機感をあらわに。足立信也氏(大分)は「憲法は不磨の大典とは思わないが、気になるのは安倍晋三首相がどの条文を変えると言わないことだ」と述べた。

 首相が選挙戦で改憲関連の発言を封印したこともあり、自民当選者には慎重な発言が目立った。大家敏志氏(福岡)は「憲法審査会などを通し国民の中で議論が高まっていくのを待ちたい」と述べた。野村哲郎氏(鹿児島)も「どの条項や条文を改正するか煮詰まっていない」。松下新平氏(宮崎)は「野党第1党の賛成を得て憲法改正の手続きに入るべきだ」と指摘した。

=2016/07/11付 西日本新聞朝刊=

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