浴衣を着こなす 色柄と帯 上手に合わせて

西日本新聞

 夏真っ盛り。花火大会にビアガーデン、夏祭りなど浴衣で出掛けたいイベントがめじろ押しだ。どんな浴衣を選び、どう着こなしたらいいのか。貸し出し用の浴衣を400着以上そろえる「まゆの会」(福岡市中央区天神)のスタイリスト、松永恵梨さん(30)にポイントを聞いた。

 ◆体形を考慮

 まず構えてしまいがちなのが浴衣の色や柄選び。「いい年だから、落ち着いた黒や紺色の方がいいのかな」「古典柄が長く使えそう」と考えてしまいがちだが、松永さんは「色柄は年齢ではなく、体形や着て行くシーンで選ぶのが大切」と話す。

 例えば、長身であれば柄が大ぶりの方がよく映える。身長があまり高くない人は、柄の一つ一つが小さい方がバランスよく見えるという。また、花火大会や夏祭りなどは「遊び着」なので、色柄にとらわれる必要はないが、照明の暗い会場などは明るめの色を選ぶとよいという。

 洋服では難易度の高い、柄物同士にする組み合わせも、和装ならではの楽しみだ。難しいようだが「“性格”が似ているものを合わせると、しっくりきます」(松永さん)。たとえば、色みの少ない落ち着いた柄には博多織のような伝統的な帯で粋な着こなしを。今年のトレンド、遊び心のある模様の「道楽柄」には、モダンな柄の帯との相性がいいという。

 また、浴衣の柄に使われた色の一つと、帯の色をそろえると統一感が出る。帯は裏表で色が違うタイプもあるので、その際は一部を折り返し、裏地を見せるのもかわいらしい。

 ◆アレンジも

 ホテルでのパーティーなど、少しかしこまったイベントの場合は、夏祭りに行く感覚で浴衣を着ていくとカジュアル過ぎるため、気を付ける。長じゅばんや足袋、帯締めなどを取り入れ、格を上げて着こなす方法もある。最近は、浴衣で女子会をしたり、観劇したりする人も多いという。足袋や小物、半襟などで大人のおしゃれを楽しみたい。

 着こなしで気を付けたいのは襟だ。最近は、「襟を大きく抜きたい」と、首回りの露出を希望する若い女性もいる。しかし、松永さんによると、若い女性が襟を抜き過ぎると「過度になまめかしくなり、清潔感が薄れる」。一方、中高年になると、少し襟を抜いた方が大人の魅力が引き立てられるという。

 また、浴衣を着たときは、帯より上に手を上げないのがポイント。きれいに収まっていた脇周りが崩れやすくなるからだ。髪のセットやメークは着付け前にしておきたい。


=2016/07/29付 西日本新聞朝刊=

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