映画「ジャングル・ブック」を見て 助け合って絆できる 勇気と感動もらった

西日本新聞

 ジャングルで動物たちに育てられた少年が成長していく姿を描いたディズニー映画「ジャングル・ブック」が全国で公開中です。こども特派員2人がこの映画を見て、監督と主役の少年にインタビューしました。

【紙面PDF】映画「ジャングル・ブック」を見て

 福田泰士特派員と藤本呼幸音(ここね)特派員は、自分たちとほぼ同じ年齢の主人公「モーグリ」の気持ちを考えながら、熱心に映画を見た。

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 福田特派員の印象に残ったことは三つある。まずは、モーグリが仲良くなったクマの「バルー」のおなかに乗り、ジャングルの川をゆっくりと下っていくシーンだ。「歌も楽しく、陽気なバルーと一緒にいたら悩みもなくなり、ハッピーな気分になれる」と思った。

 二つ目は、物語の終わり近くで、バルーがトラの「シア・カーン」からモーグリを守ろうとするシーンだ。「いつも陽気な、あのクマが必死に助ける姿に感動した」という。そして、「動物と人間が助け合うことで信頼し合い、絆になることを学んだ」と満足した。

 さらに、モーグリ以外がCGで作られた映像ということに驚いた。迫力があり、ふだんできない体験をしている気分も味わえた。

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 藤本特派員は「モーグリは弱肉強食のジャングルで何度も命を落としそうになるが、いつも仲間に救われる。喜びや悲しみを分かち合える仲間の存在が、自分らしく生きる力を与えてくれたのだろう」と思った。

 そして、自分を振り返り「幼いころは親の言う通りにしていれば楽しく過ごせた。しかし、急に自分の考えや行動に責任を持たなければならないことが多くなり、『誰も私を理解してくれず、人生最悪だ』と思うこともある」と明かした。

 でも、「モーグリにも私と似た葛藤があったのではないか」と思った。モーグリが「僕がジャングルを守る」と言って、シア・カーンに立ち向かう姿を見て「私もがんばろう」と勇気と感動をもらった。

 ●「少年の成長を見てほしい」 監督と主役の少年にインタビュー

 福田特派員と藤本特派員は7月27日、映画のPRで来日していたジョン・ファヴロー監督(49)と主役の少年「モーグリ」を演じたニール・セディ君(12)に東京でインタビューした。

 藤本特派員が「この映画で子どもたちに伝えたいメッセージは何ですか」と聞くと、ファヴロー監督は「シア・カーンというこわいトラが出てきて、モーグリは友達の(クマの)バルーや(黒ヒョウの)バギーラに助けられながら、どう生きていくべきかを考えます。彼が自分の足で踏み出し成長していくところを見てほしい」と答えてくれた。

 一番見てほしいシーンはどこなのだろう。福田特派員が聞くと、ニール君は「モーグリが(クマの)バルーと一緒に川で歌うシーンがとてもハッピーなので、お気に入りです」と笑顔を見せた。

 続いて、藤本特派員は「演じるのが難しかったシーンはどこですか」と質問してみた。ニール君は「泥の中を走りながら牛から逃げるシーンです。だって、寒かったし、僕はもともと、泥が嫌いです。乾くとパリパリして、かゆいし、気持ちが悪い。しかも、実際にはいない(CGの)牛から逃げるように演じるのも大変でした」と明かした。

 福田特派員が「なぜニール君を主役に抜てきしたのですか」と聞くと、ファヴロー監督は「モーグリは自信があって快活で、冒険が大好き。ニール君もそうだったからです」と答えた。監督は「日本が大好きで(アニメ映画の)宮崎駿監督の作品が大好き」と言い、「宮崎監督の想像力をもとに私の想像力もふくらみました」と教えてくれた。

 ▼楽しくけん玉交流

 インタビューでは楽しい交流もあった。ニール君はけん玉を持って来て、「君たちもやってごらん」と特派員2人に差し出した。すると、2人は、けん先に玉を入れる難しい技に次々に成功した。ニール君は「ワオ!」と驚いて喜んだ。

 また、絵が得意な福田特派員は、自分の名刺の裏にバルーとモーグリの絵を描いてファヴロー監督に渡した。喜んだ監督は、特派員2人のメモ帳にそれぞれバルーなどのイラストを気さくに描いてくれた。

 インタビューの後、特派員2人は銀座の歌舞伎座であった映画のPRイベントも見学した。ニール君は笑顔で手を振ってくれ、日本語吹き替え版で声優をした女優の宮沢りえさんらを間近で見ることもできた。

 ●わキャッタ!メモ

 ▼映画「ジャングル・ブック」 11日から全国で公開中。ジャングルで動物たちに育てられた少年「モーグリ」が、人間への復讐心に燃えるトラに命をねらわれながらも、陽気なクマなどに守られ、成長していく物語。少年以外は、すべてコンピューターグラフィックス(CG)。精密で美しい映像も大きな魅力だ。

【紙面PDF】映画「ジャングル・ブック」を見て


=2016/08/13付 西日本新聞朝刊=

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