風鈴作り 夏の宝物 金づちでたたき、心地よい音 元美術教諭の荒木敏男先生と一緒に

西日本新聞

 西日本新聞のこども記者とこども特派員には、協力してくれる応援団がいます。その一人、元中学校美術教諭の荒木敏男さん(68)=福岡市=に教えてもらい、こども特派員たちがすてきな風鈴作りに挑戦しました。飯ごう炊さんやバーベキューも楽しみ、夏休みの一日を満喫しました。

【紙面PDF】風鈴作り 夏の宝物 金づちでたたき、心地よい音 元美術教諭の荒木敏男先生と一緒に

 荒木先生は福岡県篠栗町の若杉山のふもとに別荘を持っている。豊かな自然に囲まれたこの別荘に7月下旬、こども特派員22人と保護者5人が集まった。

 「工作が大好き」という荒木先生が教えてくれたのは、アルミ板を使った風鈴作り。風鈴といえば、鉄やガラス製の、小さなおわんをさかさまにしたような形のものが多いが、荒木先生は、加工したアルミ板とアルミ板が風で当たって音が鳴る風鈴を考えた。

 荒木先生は「アルミニウムは軟らかい金属ですが、金づちなどでたたくと硬くなり(加工硬化し)、いい音が出るようになります」と言った。先生は、あらかじめ金切りばさみでアルミ板を短冊状やひし形に切り分けてくれていた。特派員や保護者は、それをコンクリートブロックの上に置き、金づちでたたいた。

 トン、トン、トン…。みんなは汗だくになりながら、アルミ板の表面を均等にたたいた。終わると、釣り糸でアルミ板と木をつなぎ、飾りのビーズも付けた。「小さい穴に糸を通し、外れないように結ぶのは大変だったが、完成した風鈴はとても心地よい音がした」(山口智優特派員)。

 風鈴の音の聞こえ方は人によって違ったようだ。藤本呼幸音(ここね)特派員には「チリンチリン」、西原ゆう特派員には「リリンリリン」、西田冴映特派員には「シャラシャラ」と聞こえた。長島雄一朗特派員は「手作りの風鈴は一つ一つ、音色にちょっとした違いがでる。そこがいい」と思い、小野原みなみ特派員は「私の宝物ができた」と喜んだ。

 ★アルミ板で作る風鈴★

【材料、道具】

 アルミ板(厚さ1ミリ程度)、釣り糸(なければ細い綿の糸でもいい)、細い木、ビーズ、金づち、金切りばさみ、きり、軍手

【作り方】

(1)アルミ板を金切りばさみで短冊状、ひし形などに切る(けがをしないように大人に頼もう)。

(2)金づちでアルミ板の表面を均等にたたき、しっかりと加工硬化させる。

(3)きりでアルミ板と木に釣り糸を通すための穴を開ける(けがをしないように大人に頼もう)。

(4)釣り糸でアルミ板と木をつなぐ。釣り糸にはビーズを通して飾りにする。

(5)木の両端の穴に糸を通してビーズでとめ、つり下げられるようにしたら出来上がり。

 ●飯ごう炊さんやバーベキューも

 こども特派員たちは、荒木先生の別荘で協力して昼ご飯も作った。飯ごうで米を炊く「飯ごう炊さん」をし、メニューはバーベキューとカレーライスだった。

 男子が担当した火おこしはバーベキューこんろでした。最初、紙や木を使ったがなかなか炭に燃えつかず、荒木先生が「木より竹の方がよく燃えるよ」と教えてくれた。竹を加えると、よく燃えるようになった。

 その火を使った飯ごう炊さんは、初め弱火で、次第に中火、強火にした。飯ごうのふたから噴きこぼれが始まったら中火にし、噴きこぼれがなくなって弱火にした。炊き上がった米は「一粒一粒がつやつやして、食べると、もちっとしていた」(田口希和特派員)。

 一方、女子が担当した野菜などの調理では「難しい皮むきは中学生がして、小学生は皮をむいた野菜を切るなど分担したので、スムーズに進んだ」(芝珠水特派員)。タマネギをむく作業で目がしみて号泣しているようになったり、バーベキューの串に輪切りのナス二つを刺して雪だるまのようにしたり。作りながら、明るい笑い声が相次いだ。

 初めてバーベキューを体験した永光彩乃特派員は「みんなで一緒に作って、食べて、とってもおいしかった」と大満足だった。

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=2016/08/20付 西日本新聞朝刊=

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