近づく台風12号 気圧変化、九州コースに

西日本新聞

 台風12号は1日、九州の南海上で発達しながら北上を続けた。3日に九州に上陸する恐れがある。今年の台風は気圧配置の影響で北海道や東北などを直撃する異例のコースをとっていたが九州に接近しやすい気圧配置に変わった。

 台風12号は1日午後6時現在、沖縄本島の南海上にあり、時速25キロで北東へ進んでいる。中心気圧は990ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートル。台風10号に比べ勢力は弱いが、3日から4日にかけて九州を縦断する可能性が高まっている。

 今年は8月末までに発生した11個の台風のうち、アジアや東アジアの海上で発生した四つは大陸側に上陸し、日本の南海上で発生した七つは東日本に上陸・接近。一方、九州への上陸はない。10号は統計開始以来初めて東北の太平洋側から上陸し、甚大な被害をもたらした。

 福岡管区気象台によると、これまでは太平洋高気圧の西への張り出しが弱くなる一方、チベット高気圧の東への張り出しが強く、台風を引き寄せる気圧の谷は東日本周辺に固定された。その結果、日本の南海上に発生した台風は太平洋高気圧の縁を流れる風に乗り、気圧の谷がある東日本に向かって進んだ。

 その後、二つの高気圧の勢力が弱まり、気圧の谷は西へ移動。九州の北から朝鮮半島付近にあるため、台風12号が九州に上陸する恐れが出てきた。福岡管区気象台の森本正夫予報官は「台風シーズンは続くので注意してほしい」と呼び掛けている。

=2016/09/02付 西日本新聞朝刊=

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