『本屋がなくなったら、困るじゃないか 11時間ぐびぐび会議』  ブックオカ 編  (1944円)

西日本新聞

 なぜ本屋は、次々と街から消えていくのか。本当に「出版不況」「電子書籍」の影響こそが原因なのか-。

 本書は、その答えを探るべく昨年秋に行われた2日間の議論を基に構成されている。呼びかけたのは、2006年から続く福岡の本のお祭り「ブックオカ」の実行委員会。書店、出版社、取次会社の12人が、それぞれの立場から「本と本屋の未来」に向けた意見をぶつけ合った。計11時間にも及んだ議論に、その後の追加取材や寄稿も加え、300ページを超す本となった。

 本を売るだけでなく「人が集う場」に本屋がなり得るかとの考察や、個人書店の売上が伸びているドイツの事例、本屋の利益改善を図る新しい取引方法なども具体的に書かれている。

 東京一極集中、大手企業優先の慣習から脱し、新規参入と持続可能な業界への転換を、地方から問いかける。


=2016/09/04付 西日本新聞朝刊=

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