【たちまち小町】「写仏」どうはじめる? 木彫り、なぞり描き… ガイド本多彩

西日本新聞

 ●「写仏」どうはじめる? 
 もうすぐ秋のお彼岸ですね。天国に召された家族をしのびながら、形式ばらずに癒やされることをしたいんですが、いい案内本はありますか。

 ●木彫り、なぞり描き… ガイド本多彩

 猫の小町と申します。皆さんがお困りのことをたちまち解決していきます。

 家族を亡くされた方は、葬儀が終わった後ほど日増しに寂しさが募るものですね。今、仏像に癒やしを求めるのがブームですが、中でも人気は国宝彫刻の部の第1号に指定された京都市・広隆寺の「弥勒菩薩半跏思惟(みろくぼさつはんかしい)像」。ぽっかり空いた心を慰めるために、この姿を自分の手で作ったり描いたりして「写仏」するというのはどうでしょう。

 書店をのぞくと手引の本がいろいろあります。まずは「彫刻刀で楽しむ仏像‐弥勒菩薩・薬師如来」(スタジオタッククリエイティブ、税別2500円)。仏師の関〓(〓は「にんべん」に「光」)雲さんと紺野〓(〓は「にんべん」に「光」)慶さんが監修した本で、小型の木彫りの仏像を作る手順を、たくさんの写真付きで親切に解説しています。ただ、彫刻刀を握ったことがあまりない方には、ちょっとハードルが高いかも。

 鉛筆やペンで描くなら何とか、という方には塗り絵やなぞり描きの本が多くあります。弥勒菩薩が載るものには、イラストレーターの田中ひろみさん著「心やすらぐ仏像なぞり描き」(池田書店、税別千円)があります。まず仏像の基礎知識を紹介した上で、簡単な顔だけの練習に始まり、合計37の仏像の姿をガイド線の上からなぞって「写仏」するこの本は反響を呼び、続編も出ています。

 彫刻は無理だが、やっぱり立体を作りたいという方には、紙工作の本があります。コンピューター画像の会社が出した「21世紀ペーパークラフト」の「仏像コレクション02 弥勒菩薩半跏思惟像」では、各ページの部品をカッターで切り出して貼り合わせ、高さ62センチ(実物のほぼ2分の1)の像を組み立てていきます。

 設計したスタッフは「自分でも実際に10体ぐらい作って試し、知り合いの主婦にも頼んで作ってもらったので初心者も大丈夫と思います」と話してました。部品は彩色されており、接ぎ目に100円ショップのアイシャドーを塗って仕上げれば十分鑑賞に堪えます。ただし九州ではアマゾンなどのネット販売が中心で値段は税込み3024円。このシリーズには阿修羅(あしゅら)像や空也上人像もあります。

 美術授業の模写のように、精巧な像を手元に置いてスケッチしたいという方には、模型誌ホビージャパンのムック本「仏像フィギュアのすすめ」(税別1714円)が購入の参考になりますよ。仏像アートブランド「イs(す)ム」の縮尺フィギュアと、海洋堂「リボルテックタケヤ」の可動フィギュアを中心に紹介しています。


=2016/09/07付 西日本新聞朝刊=

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