妊婦 笑って泣いて 福岡出身のEMIさん著 妊娠まんが エールを送る

西日本新聞

 胎児が育つ子宮を工場に見立てて描いた漫画「子宮の中の人たち リアルタイム妊娠まんが」(KADOKAWA)が5月30日の発売以降、7万部を突破し、妊娠や出産をテーマにしたコミックエッセーでは好調な売れ行きを見せている。著者で、福岡県出身のEMIさん(34)=東京=は「妊娠中は本当に一生懸命だった。本を通じて妊婦にエールを送りたい」と話している。

 本書は、EMIさんが妊娠判明から今年4月の出産までの間に、ブログやツイッターで公表していた漫画を編集したもの。子宮で働く人たちが、受精卵の着床に戸惑ったり、「ノルマ1週間に100グラム!」と胎児に脂肪を付けたりする様子などがコミカルにつづられている。緊急帝王切開で胎児が子宮の中の人たちと別れる一瞬は、胸に迫る。つわりの苦しさや、育児休暇取得を決めるまでの夫(36)の葛藤など、夫婦の実体験も描かれている。

 日常の出来事などをブログや動画サイトで発信していたEMIさんは、妊娠が分かった当時、子宮を工場に例えた冗談で夫と笑い合ったことをきっかけに、妊娠の空想と体験を漫画で発信するようになった。「命に関することを間違えてはいけない」と医学書などで妊娠の仕組みも勉強した。

 漫画はネット上で話題となり、他の妊婦からも「私のおなかの中でもこんなことが起きているのかな」などの声が寄せられるようになったという。

 発行元の担当者は、ヒットについて「独特の発想で妊娠、出産をエンターテインメントにしたことで、妊婦以外の層にも読まれたのではないか」と分析する。

 A5判、246ページ。1080円。問い合わせはKADOKAWA=0570(060)555。


=2016/10/04付 西日本新聞朝刊=

PR

くらし アクセスランキング

PR

注目のテーマ