【ピカ☆いち・ご近所編】福岡市・天神 「まち歩き」体験 市観光案内ボランティアといっしょに

西日本新聞

 ●いつものまちの 歴史にふれる

 九州で一番にぎやかな場所といえば、福岡市中央区の天神です。デパートや洋服屋さん、レストランなどがたくさんあります。こども記者4人が、市観光案内ボランティアに説明してもらいながら、天神の「まち歩き」を体験しました。

【紙面PDF】福岡市・天神 「まち歩き」体験 市観光案内ボランティアといっしょに

 ■建物に階段のような庭

 4人が最初に行ったのは福岡市役所1階の観光案内ボランティアカウンター。ボランティアの山代玲子さん(63)が笑顔で迎え、まず地名の説明をしてくれた。

 福岡市のあたりは千年以上前の平安時代から「博多」と呼ばれ、中国や朝鮮半島から来る人を接待し、中国語ができたお坊さんたちも貿易で活躍したそうだ。九州で古くからの国際都市は長崎、と思っていた永井晨翔(あきと)記者は「福岡も昔から海外の国とかかわっていたことを初めて知った」。

 「福岡」という地名が登場したのは約400年前の江戸時代。殿様になった黒田家の出身地、岡山県の村の名を取ったという。

 山代さんといっしょに市役所から出ると、近くに大きな建物があった。アクロス福岡だ。「階段のようになった庭はステップガーデンといわれると教えてもらった」(本多真麻記者)

 ■道真公まつって天神に

 アクロス福岡を通り抜け、道を渡ると、ビルの間に水鏡天満宮があった。まつられているのは学問の神様、菅原道真公だという。

 道真公は京から大宰府へ向かう途中で博多に寄り、川面に映る自分のやつれた姿を見て嘆いたそうだ。気の毒に思った村人が建てたのが水鏡天満宮。道真公は「天神さま」といわれるので、周辺を「天神町」と呼ぶようになったという。

 この神社では「山代さんから、神様が通る参道の中央を歩かないことなどを教わり、お参りの仕方を体験した」(明神悠花(はるか)記者)。

 境内には牛の像があった。牛が暗殺者から道真公を守ったという説がある、と山代さんから聞いた北忠明記者は「1頭の牛が命を守るなんて。自分にはできない行動だ」とおどろいた。

 ■地下街の店はステージ

 約100年前に完成した赤煉瓦文化館をへて、昭和通りぞいを歩き、開業40周年の天神地下街へ下りた。

 「夢があり、愛され続ける場所という思いが込められ、うす暗い通路が客席、店がステージをイメージしていることなどを教えてもらった」(本多記者)。「シンボルマークもヨーロッパバイソンという牛の角を表していると聞き、天神の歴史を感じさせてくれることに感動した」(北記者)

 最後に、誕生して70年の新天町商店街も歩いた。アーケードに本屋さんやお菓子屋さんなど、いろんな店が並んでいる。大きなからくり時計「メルヘンチャイム」もあり、お昼の12時を知らせるメロディーが流れ、人形の動きがおもしろかった。

 明神記者は「山代さんは楽しそうな表情でガイドをしてくれた」といい、永井記者は「山代さんがやさしく教えてくれたから、分かりやすく、楽しかった」。

 ●知らないことを知る楽しみ 観光案内ボランティア 山代玲子さんに聞く

 こども記者たちは、福岡市観光案内ボランティアの山代玲子さんにいろいろな質問をした。

 -どうすれば観光案内ボランティアになれますか?

 山代 1年に1度ある募集に申し込んで選ばれたら、机の上で福岡の歴史などを勉強します。その後、半年から1年間、実際にまちを歩いて勉強すれば、なれます。

 -緊張したり恥ずかしかったりしたことは?

 山代 6年目ですが、毎回ドキドキしています。特に初めて案内する場所があると、前の晩は眠れないこともあります。でも、音楽家が「100回のレッスンより1回のステージが大事」と言うように、本番の案内を1回すれば、いろんなことを吸収できます。

 -案内をしていてうれしいことは何ですか?

 山代 一番は、案内を終えた後、お客さまから「楽しかった」「おもしろかった」と言われることです。全く知らないお客さんたちとの出会いも好きです。

 -まち歩きには、どんな楽しみがありますか?

 山代 知らないことを知る楽しみでしょうか。市内には天神の他にも博多の寺社めぐりなど見どころいっぱいのコースもあるので参加してみてください。

 -天神で子どもが遊べるおすすめの場所は?

 山代 11月半ばごろから、警固公園とかエルガーラのパサージュ広場などあちこちでイルミネーションが点灯してきれいです。夜だから家族の人といっしょに見に来てくださいね。

 ●わキャッタ!メモ

 ▼福岡市観光案内ボランティア 研修を受けたボランティアが「まち歩き」スタイルで案内する。「無料定時ツアー」(1時間)、博多・中洲・天神コースなど希望に応じる有料案内(約2時間)がある。問い合わせは福岡観光コンベンションビューロー=092(733)5050(平日午前9時半~午後5時)。

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=2016/11/05付 西日本新聞朝刊=

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