家具の転倒防ぐには? 毛布、新聞で応急処置 金具や棒で固定

西日本新聞

 ●家具の転倒防ぐには? 
 熊本地震の被災地では「余震が怖くて自宅に戻れない」という声を多く聞きました。家具は凶器にもなります。転倒防止策を教えてください。

 ●毛布、新聞で応急処置 金具や棒で固定

 猫の小町と申します。皆さんがお困りのことをたちまち解決していきます。家にある物で今すぐにできる対策を福岡市消防局防災センター事業推進課の防災普及係長、船橋浩二さん(44)に教わりました。

 食器棚といった背が高い棚の固定に使えるのは毛布。天井との隙間に丸めた毛布を押し込むと、突っ張り棒のように固定する効果があります。「隙間の大きさに合わせて毛布のサイズや折る回数を調整してください」と船橋さん。

 食器棚が倒れなくても、開き戸が開いて、食器が落ちて割れてしまうことも。ラップを細長い棒状に丸めて、左右の取っ手に通して結ぶと、揺れが起こっても扉が開くのを防げます。

 たんすや棚などの転倒防止に使えるのが新聞紙。一日分程度の朝刊を3回折って、底と床の間に敷き込みます。位置は両端の前下部。ペラペラしていない折り目の部分を正面側に向けましょう。

 全体を壁側に少し傾けることで、倒れにくくなるそうです。棚が重い場合は新聞の量を増やしてください。段ボール紙を折り曲げたものでも代用できます。

 ただ、これらはあくまで応急処置。「確実なのはL字金具を使った固定」と藤建設(同市)の社長、藤光喜さん(56)は言います。

 L字の金具をたんすの天板と壁にねじで留めます。壁ならどこでもいいわけではありません。柱や間柱(柱と柱の間に立てる小さな柱)にねじを打ち込まないと強い揺れに耐えられないそうです。間柱の位置を探るのは少し難しいので、工務店などプロに頼むのが確実です。

 費用は店や地域、状況によって異なりますが「たんす3さお前後の固定で、だいたい1万~2万円ぐらいが目安です」(藤さん)。ただ、壁の材質によっては取り付けられないので、相談してみてください。

 家具店も転倒防止の商品を扱っています。「IDC大塚家具福岡ショールーム」(同市)のチーフスタッフ大塚萌さん(39)のお薦めは「耐震アトラスネオ」という突っ張り棒。支柱のねじを隠すカバーがついているので、壁や天井になじみやすく見栄えがいいです。価格はサイズによって1万5120~1万7280円。棚の幅によっては二つ使った方がいいそうです。

 大塚さんは「棚の下の段に重い物を置くと、重心が安定し倒れにくくなりますよ」とアドバイスしてくれました。

 お助けいただきありがとうございました。


=2016/05/04付 西日本新聞朝刊=

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