西米良村全域で遠隔診療 タブレットやスマホを活用 企業と連携、集会所や自宅で

西日本新聞

 宮崎県西米良村は15日、情報通信技術(ICT)を活用し、診療所の医師が村全域の患者を遠隔診療する実証事業を始めると発表した。ICT関連企業と連携し、自宅や最寄りの集会所で診察が受けられるようにする。

 村は15日、宮崎県日南市で遠隔診療の実績があるICT関連企業「ポート」(東京)と、3年間の実証事業に関する協定を結んだ。遠隔診療を自治体全域に導入するのは珍しいという。

 村は同社の遠隔診療システムを入れたタブレット端末を年度内に1カ所、来年度からは複数の集会所に配布。住民は端末に映る医師に体調や症状を話し、診察を受ける。看護師が立ち会い、血圧などのデータを送ることができる。

 2回目からはスマートフォンなどで予約し、自宅でも受診できる。受診後は診療所に処方箋を出してもらい、薬局で薬を受け取る。

 森林面積が9割を超す西米良村は交通の便が悪く、一つしかない診療所に通うのが困難な高齢者が多い。診療所の医師は2人で、訪問診療も容易ではない。黒木定蔵村長は「医療資源をいかに有効活用するかが課題だった。遠隔診療で解決できる」と話した。


=2016/12/16付 西日本新聞朝刊=

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