【こども記者だより】地元の神社で映画ロケ ほか

西日本新聞

宮地嶽神社のシンボルの大しめ縄(なわ)の下でポーズをとる広瀬アリスさん 拡大

宮地嶽神社のシンボルの大しめ縄(なわ)の下でポーズをとる広瀬アリスさん

こども特派員の質問に答えるグ・スーヨン監督 宮地嶽神社 八代妙見祭の出し物「亀蛇」の前に立つ田口希和特派員(左)と担ぎ手の多田敏宏さん

 きょうは、こども記者だより特集です。1年間のこども記者を修了し、こども特派員になった小中学生たちが、映画のロケ中の女優や世界的に評価された祭りなどを取材しました。

【紙面PDF】こども記者だより=地元の神社で映画ロケ ほか

 ●地元の神社で映画ロケ 作り手の熱い思い聞いた 主演は広瀬アリスさん

 ▼福岡県宗像市・中央中1年 今井直特派員
 ▼福岡県宗像市・城山中1年 田中彩乃特派員


 福岡県福津市の宮地嶽神社でこの夏、映画のロケが行われた。主演は、テレビや雑誌で活躍する広瀬アリスさん(22)。父親役は北九州市出身のリリー・フランキーさん(53)。私たちが初詣やお祭りに行く身近な神社がなぜ、ロケ地に選ばれたのだろう。グ・スーヨン監督(55)と広瀬さんに話を聞いた。

 ★困難も楽にとらえて

 映画の題名は「巫女っちゃけん。」(博多弁で「巫女なんだから」)。広瀬さん演じる「しわす」が就職活動のかたわら巫女修業をし、たくましく成長する物語。2017年9月に公開予定だ。

 しわすは、子どもの頃に母親が家を出て行ったことによる心の傷と葛藤し、児童虐待を受けている男の子と深くかかわるという設定。グ監督は日本で離婚する夫婦が多いという問題を挙げ、「子どもが親と離れ離れに暮らさないといけなくなったとき、自暴自棄になる前に、ふと考えるきっかけにしてほしい」と話した。

 「人は困難に直面すると、視野が狭くなるが、映画を見て、みんなそれなりに生きてるよなあ、と楽にとらえてほしい」とグ監督。神社を舞台に選んだのは「日本人が持つ、人を傷つけちゃいけないとか、うそをついてはいけないとかいうモラルの根元を考え、日本固有の信仰『神道』を思いついた」からだという。

 そして「人の成長物語の舞台としてぴったり」と思ったそうだ。人気アイドルグループ・嵐が出演するCMで全国的に注目されたことも、宮地嶽神社がロケ地に選ばれた理由のようだ。

 ★わざと乱暴に演技

 広瀬さんは見た目もしぐさも、とにかくかわいい。取材の日は撮影を終えて化粧を落としていたが、肌が透き通るような美しさだった。

 しわすについて「とにかく『強い女子』という印象」と広瀬さん。撮影では「わざと、がに股で歩いたり、大声で話したりして、自分なりに役づくりをして演じた」そうだ。巫女役は初めてで、撮影の5日前に所作や舞を習ったが、「わざと下手に、乱暴にしてみた」と教えてくれた。せりふは「方言がよく分からないし、言い慣れない言葉もあって、難しかった」。真夏に厚着の巫女姿も、かなりこたえたようだった。

 2人の話を聞いて、映画づくりは公開のずいぶん前から始まり、作り手たちのさまざまな思いや工夫、苦労があると実感できた。公開が楽しみだ。

 ●八代妙見祭 「亀蛇」はシンボル

 ▼熊本県合志市・合志中1年 田口希和特派員

 僕は11月23日、熊本県八代市の八代妙見祭のお上り行列を見に行った。この祭りは12月1日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。いろんな出し物の中で、僕は「亀蛇(きだ)」というカメとヘビがからまってできたといわれるものが好きだ。

 亀蛇は昔、妙見神が中国から日本へ海を越えて渡ってきた時の乗り物だといわれている。八代妙見祭保存振興会の真木誠司さん(69)は「カメは八代弁で『ガメ』というので、亀蛇もガメと呼ばれるようになった」と教えてくれた。亀蛇の担ぎ手は5人で、地元の出町と大福寺町という地区が協力して出しているそうだ。

 担ぎ手の一人、多田敏宏さん(34)は農業で、担ぎ手になって3年だという。僕が「担いでいる時はどんな気持ちですか」と聞くと、多田さんは「1年に1度の強烈な痛みに耐え抜くことと、きれいに速く亀蛇を回転させることを考えています」と答えてくれた。僕は、5人で動きをそろえるのは難しそうだと思った。

 亀蛇の尾の毛には、ご利益があり、健康運や金運が上がるといわれている。僕も祭り会場で拾った毛をお守りにしている。また、亀蛇は八代市内の会社の壁や高速道路の看板などに描かれていて、八代のシンボルのようなものだと思った。

 妙見祭では、子どもがあやつる小さな亀蛇の出し物もある。ぜひ次の世代に伝えていって、ずっと続いてほしい。

 ●屋久島の自然守るファンクラブ

 ▼福岡市・若久小5年 アトキンソン 愛里メイ特派員

 鹿児島県・屋久島の自然を守る活動を寄付金やボランティアなどで支援している団体「屋久島ファンクラブ」について、福岡地区の代表大坪一郎さん(68)=福岡市南区若久=に話を聞いた=写真。

 「屋久島ファンクラブ」は屋久島環境文化財団が運営しており、全国で会員約1000人。大坪さんによると、屋久島の自然を守るために特に大変なのは、トイレの排せつ物処理。処理施設を造ることができないため、山小屋から人力で週1、2回程度運び出しているそうだ。

 ファンクラブは年会費2000円。会員には年3回屋久島通信が送られるなどの特典がある。申し込み、問い合わせは同財団ホームページへ。

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=2016/12/17付 西日本新聞朝刊=

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