博多駅前陥没 むき出しの基礎に衝撃 現場ルポ、下水の臭い鼻突く

西日本新聞

 JR博多駅前で起きた道路陥没事故現場が10日、報道陣に公開された。同日朝に固まったばかりの深さ3メートルの“地面”で重機がうなり、砂利を積んだトラックがひっきりなしに出入りした。14日の「仮復旧」に向けた作業が急ピッチで進む中、むき出しになったビルの基礎や傾いて動かない信号などが、都心部をのみ込んだ陥没のすさまじさを物語っていた。

 近づけたのは穴の東側約5メートル。小雨が降る中、重機の「ゴーッ」という音が響き、ときどき下水の臭いも鼻を突いた。路面には無数の亀裂が走っていた。数十メートル後ろには現場を写真で撮ろうとする人だかりも見えた。

 スロープを使って穴底へ下りてきた10トントラックが、砂利よりも細かい「砕石」をまけば、重機2台がアーム部分などを使いながら平らにならしていく。穴の内外にいた作業員は数十人。重機に向けて指示を出したり、穴の外でじっと見守ったりしていた。

 市交通局によると、今後の作業工程はこうだ。敷かれた砕石の上に、下水管やガス管などインフラに関する暫定的な埋設物を順次配置しては、その都度、砕石を埋め戻す。13日までにインフラの仮復旧を終え、道路の舗装とテスト走行をしてから、14日に通常通り車や人が通れるようにする。

 軒先を失ったコンビニや、電光掲示板だけが寂しく光る不動産店など、穴の両側にある無人の建物の基礎部分は水に漬かったまま。建物側と道路側は工法を分け、境目の部分を重さ1トンの土のうを積み重ねて区切り、建物側に水中で固まる流動化処理土を流し込み、強度を保つという。

 「仮復旧の目標設定はものすごいスピード感」とある作業員。9日夜に埋め戻した土が固まったのは当初見込みより約5時間早く、順調に重機を搬入できたという。同局の岸本信恭工事事務所長は「安全が第一。安全を確保した上で14日を目指す」と力を込めた。

この記事は2016年11月11日付で、内容は当時のものです。

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