「動物サポーター」制度 餌代応援で あふれる愛を

西日本新聞

 ●「動物サポーター」制度

 猫の小町と申します。皆さんがお困りのことをたちまち解決していきます。以前、この面に「動物と触れ合う子育て」をするご家族の話が載りました。その方が利用していたのが福岡市動植物園の「動物サポーター」制度。その内容と、他の園にもありますか、という質問に答えます。

 ●餌代応援で あふれる愛を

 福岡市動植物園(中央区南公園)を訪ねると、正門エリアの整備工事の真っ最中でした。園内のさまざまな施設の再生事業が進行中で、ペンギンの飼育舎やアフリカ生まれの動物の施設などが2025年度までに一新されていくのだとか。

 その間も動物サポーターは続けますよ、と教えてくれたのは、この制度を担当する庶務係の大西佳菜さん(29)です。

 「このサポートがなければ、動物たちの餌代をまかなうのは大変なんです。園には昨年末の時点で116種566の動物がいますが、餌にかかる費用は年間6500万円余りになります。昨年度はこのうち1330万5千円ものお金がサポーターの皆さんのおかげで集まったんですよ」

 動物たちの種類が多彩な分、餌の内容も幅広くて野菜や肉、魚、乳製品だけでなく、体調を崩したチンパンジーなどの類人猿には、人間のお父さんたちが飲む栄養ドリンクを与えるとか。「単に薬を餌に混ぜても、賢い動物は味で気づいてえり分けてしまうんですよ」と大西さん。

 福岡市動植物園がサポーター制度を始めたのは04年度のこと。最初は個人と企業を合わせて登録数は1207件でしたが、昨年度は個人が約9646件、企業は38件になりました。

 申し込みは入り口にある窓口でできます。個人は1500円を寄付すればサポーターになれ、入園料が1年間無料の特典があります。入園料は大人600円、高校生300円、中学生以下などは無料ですから、家族連れやデートで通う方におすすめですね。

 2千円以上寄付すれば春と秋の年2回、普段入れない獣舎の裏側を巡って動物たちを間近に観察できる「バックヤードツアー」に参加できます。月1回、1カ所の獣舎を15~30分間案内してもらえる「バックヤードガイド」もあります。

 見学できる動物は健康状態などで毎回変わりますが、おとなしいゾウやキリンなどの日は餌やりもできます。1番人気は長崎県の対馬に生息するツシマジカだそうです。ただし希望者が多いと抽選になるので念のため。日程はホームページで事前確認を。2月の「ガイド」は26日の予定です。

 動物サポーターは公立を中心に全国各地の園が採用しています。九州では、北九州市小倉北区の到津の森公園、鹿児島市の平川動物公園などが募集中。震災の影響で休園中の熊本市動植物園はサポーター制度も休んでいます。「2月25日からの部分開園の段階では無理ですが、いずれ全面開園の段階で再開したいと考えてます」とのことでした。


=2017/02/01付 西日本新聞朝刊=

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