「ウィメンズ・カウンセリングルーム熊本」 女性に寄り添って20年

西日本新聞

 ●「これからも、相談者がつらいと感じる季節の伴走者で」

 ドメスティックバイオレンス(DV)やセクハラなど女性の悩みの相談に応じ、寄り添ってきたNPO法人ウィメンズ・カウンセリングルーム熊本(熊本市中央区、竹下元子理事長)が、6月で設立20周年を迎える。これまでに1万5000回を超える個別カウンセリングをしてきた竹下理事長は「どんな相談でも、その女性自身の中に答えがあり、人生を変えていく力があった」と振り返る。

 竹下理事長らで作った女性の学習グループ「ふぁみ熊本」を前身に、1997年6月に「ウィメンズ~」が発足。2001年にNPO法人化した。「女性の直面する問題は、個人の責任ではなく社会的、文化的な背景を持つ」という視点で、女性を対象にカウンセリングを始めた。当時は珍しい取り組みだったという。カウンセラー養成のために社会学者や精神科医などの専門家を招き、男女共同参画やDV、男女で傾向の違う疾患を研究し治療や予防法に反映させる「性差医療」などをテーマにした講座も10年間開き、150人以上が受けた。

 個別のカウンセリングで「夫婦の不和」「職場の人間関係がうまくいかない」と相談を寄せた女性たちの成育歴をひもとくと、根本的な原因はDVや親子関係だったことも多かった。近年はDVの加害男性のケアプログラムにも関わったり、親子問題のグループカウンセリングを開いたりしている。昨年4月の熊本地震以降は、DVが悪化したという相談も増えたという。

 竹下理事長は「暖かかったり寒かったりと、人生にも“季節”がある。これからも、相談者がつらいと感じる季節の伴走者であり続けたい」と話している。

 設立20周年を記念した講演が、3月12日午後1時半から、同区の熊本学園大高橋守雄記念ホールであり、社会学者の上野千鶴子さんや臨床心理士の信田さよ子さんらが登壇する。夫婦や親子関係、災害時に子どもや女性に起こる問題などをテーマに語る。参加費は前売り1500円、当日2千円。問い合わせは同法人=096(381)8831/090(4514)8831。


=2017/02/28付 西日本新聞朝刊=

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