看板やポスター輝く銀幕 田川の映画文化の灯残そう 愛好会が川崎町で10周年記念の展示 歌手赤坂小梅の資料も

西日本新聞

 創立10周年を迎えた田川映画愛好会(浦田憲一会長)が、昨年12月に閉店した川崎町安真木の同町立の野菜レストラン「穀(こく)×極(こく)」で、手描き看板やポスター資料の展示会を開いている。川崎町出身で、昨年生誕110周年を迎えた民謡歌手赤坂小梅や映画「青春の門」の関連資料も展示している。20日まで。

 同会の重藤哲男事務局長(76)によると、田川地区には1960年代初めには20館以上の映画館があったが、炭鉱閉山とともに減少。88年に田川市の後藤寺バスセンターにあった「田川ターミナル会館」が閉館し、田川地区から映画館が消えた。同会は田川の映画文化を地域に残そうと2007年2月に発足。田川地区の映画愛好者36人が映写機やポスターの資料収集や毎年1回の上映会を続ける。

 会場には、看板絵師の篠原光雄さんと岩瀬正春さんがそれぞれ手がけた映画看板を展示。これまでに愛好会が上映した映画「東京家族」「ホタル」「男はつらいよ」などの看板約20枚が並ぶ。重藤さんは「田川は多くの映画のロケ地にもなり、確かな文化が築かれていた。映画の灯を消さないよう今後も活動に力を入れたい」と話す。

 赤坂小梅は、昭和前半に「炭坑節」や「黒田節」などを歌い、NHK紅白歌合戦にも出場した。会場では、06年の生誕100周年の際に、重藤さんら地元有志が制作したドキュメンタリー映画「小梅姐(ねえ)さん」の上映(随時)もある。

 展示会は月、金、土、日曜の午前10時から午後4時。入場無料。18日午前11時から、篠原さんと川崎町の紙芝居師、大西広幸さんを招いてトークイベント「赤坂小梅生誕110周年記念筑豊の娯楽文化を語る」を開く。問い合わせは川崎町観光協会=0947(73)3838。


=2017/03/07付 西日本新聞朝刊=

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