月末閉鎖の「タラソ福岡」引き継ぎ 18年度にも新施設開業 設備貸与業者公募へ

西日本新聞

3月末で閉鎖し、新たな運営事業者を公募する「タラソ福岡」 拡大

3月末で閉鎖し、新たな運営事業者を公募する「タラソ福岡」

 福岡市は10日、3月末で閉鎖する市の健康増進施設「タラソ福岡」(東区箱崎)について、運営する民間事業者を公募し、2018年度にも新たな施設として開業させる方針を市議会定例会の条例予算特別委員会第5分科会で明らかにした。プールなどの既存設備を居抜きで貸し付ける方針で、今夏にも公募を始める。市によるとタラソの閉鎖方針が明らかになった昨秋以降、運営に関心を持つ市内外の複数の事業者から問い合わせがあったという。

 タラソは市のごみ焼却場の余熱発電を利用した施設。温海水プールやフィットネスジムを備える。施設を建設・運営した会社は04年に破綻し、別の特定目的会社(SPC)が事業を引き継いだが会員数の低迷や温海水プールのボイラー改修などの修繕費が足かせとなり、3月末の契約満了で撤退することになった。

 市は施設の取り壊しも検討したが、タラソの存続を求める利用者の声や事業者からの問い合わせを受け、既存施設を居抜きで貸し付ける方針を決定。今後、現在のSPCから施設の引き渡しを受け、設備の点検や公募条件の検討を進める。施設内の地域住民向け交流スペースは、市が年間約2200万円をかけて引き続き利用できるようにする。

 分科会で比江嶋俊和市議(共産)は「経営不安定な事業者が運営するようでは不安だ」と指摘。市環境局の吉村隆一局長は「公募の過程で事業収支計画などをしっかり審査する」と応じた。6億円以上とされる修繕費がネックだが「民間のノウハウを使い、多様な視点で対応してもらえると思う」(同局)としている。

 施設存続を求め、分科会で口頭陳情した東区松田の岡上崇さん(74)は「光が見えてきた。地域の高齢者と若者が共生できる魅力ある施設にしてほしい」と期待した。

=2017/03/11付 西日本新聞朝刊=

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