長崎くんちとYOSAKOI 対決!長崎vs佐世保(5)

西日本新聞

 祭りは人々の心を熱くする。長崎市で380年以上の伝統がある「長崎くんち」と、全国から7千人の踊り手が佐世保市に結集する「YOSAKOIさせぼ祭り」。あなたはどちらが好きですか?

 血を騒がす 秋の熱狂

 シャギリと呼ばれる笛やしめ太鼓の音が街中に鳴り響く。龍(じゃ)や船が勢いよく動くと、観客からアンコールを意味する「モッテコーイ」の掛け声が飛び出す。諏訪神社(長崎市)の秋の大祭「長崎くんち」は毎年10月7~9日、4カ所の踊り場などで演(だ)し物が披露される。

 くんちは1634年、2人の遊女が神前に奉納踊りをしたのが始まりとされる。諏訪神社の秋の例大祭が行われる旧暦の9月9日の読み方「くにち」がくんちの語源とも言われ、奉納踊りをする「踊町(おどりちょう)」は7年に1度回ってくる。くんちの成功を祈る「小屋入り」を6月1日に終えると、市内中心部では本格的に稽古シーズンが始まり、少しずつムードを高めていく。

 チョージくん 「本番に向け1年かけて体力づくりをする人もおるとよ」

 ゴトーちゃん 「男衆の息遣いまで伝わってくるような気がするわ」

 長崎伝統芸能振興会の高橋市郎副会長(82)は笑顔を見せる。「長崎っ子はシャギリを聞けば血が騒ぐ。くんちがあるけん、長崎には活気があっとさ」

   ◇   ◇

 「よいやっさ!」。鳴子(なるこ)を手にした踊り手の威勢のよい掛け声が港で、公園で、響き渡る。秋の佐世保を熱気で包む「YOSAKOIさせぼ祭り」は踊り手たちが元気を爆発させる。数あるよさこい祭りでさせぼ祭りの規模は九州一だ。

 出場チームが目指すのは1次審査と2次審査を経て選ばれる大賞だ。審査基準は演舞、楽曲、衣装、表現力、感動。2次審査に残るチームともなれば衣装の早替えやストーリー仕立ての演舞など、観客を楽しませる仕掛けがめじろ押しだ。

 審査結果にかかわらず、老若男女が全力で踊り、見物客も声援を送る。

 ゴトーちゃん 「パワフルな笑顔ば見よったらこっちまで元気になるとさ」

 チョージくん 「踊り手が全国から佐世保に来るっちゃすごかねえ!」

 今年は記念すべき20回目。6チームの参加から始まった祭りは今や180ほどのチームが参加。昨年実行委員長に就任した柿本譲治さん(51)は「さまざまな企画で全国の皆さんをおもてなしして、日本一の祭りにしたい」と意気込む。

=2017/01/12付 西日本新聞朝刊(長崎)=

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