今季最大の寒波 都市圏の対策は? 今週末に襲来予想 積雪の恐れ

西日本新聞

 今週末に襲来が予想される今季最大の寒波。福岡都市圏でも雪が積もる恐れがあり、農家は果樹の収穫を急ぎ、交通機関は専用タイヤやチェーンを用意するなど備える。自治体は昨年1月の記録的な寒波で相次いだ水道管の凍結を警戒。14、15日は大学入試センター試験が予定されており、受験生も注意が必要だ。

 「イノシシなどの害獣は、柵を設ければなんとか防げるが、天気だけはどうにもならない。今なっている『天草(あまくさ)』だけでも救わねば」

 12日、糸島市志摩芥屋にある畠中農園。3ヘクタールの果樹園で、畠中大助さん(34)と父輝幸さん(67)は甘くてジューシーな果肉が特徴のミカン「天草」の収穫を急いだ。

 昨年1月の寒波では気温が氷点下まで下がる日が続き、木に実っていた天草をはじめ、2月にとれる「不知火」「せとか」などのかんきつ類が全滅。ビワも実がならなかっただけに危機感は強い。

 福岡市水道局はホームページで、屋外に露出している水道管にチューブや布などを巻き、凍結防止に備えるよう注意。久山町は13日の朝夕と14日の朝、町の有線放送で水道の凍結防止をアナウンスするという。

 積雪の場合、西鉄バスは全車のタイヤにチェーンを付ける。JR九州の担当者はダイヤが乱れる可能性を踏まえ、「公式ホームページや専用アプリに主要路線の最新情報を掲載するので活用を」と話している。

 昨年12月から既に、南区と西区の営業所にある計168台をスタッドレスタイヤに切り替えて走らせるのは福岡西鉄タクシー。福岡市南区のタクシー会社ラッキーグループは、南区と博多区の営業所にある計166台のタクシーの9割にスタッドレスタイヤを装着できるよう準備を整える。東区の第一タクシーは稼働している40台の半数分のチェーンやスタッドレスタイヤを用意した。

 箱崎キャンパス(東区)などがセンター試験の会場となる九州大は試験開始の遅れに備え、JRやバス会社に対し、受験生が利用する駅などで試験時間の変更をアナウンスしてもらうよう手配。大手予備校の代々木ゼミナール福岡校(博多区)は生徒に対し、暖かい服装をして早めに会場に着くよう呼び掛けているという。

 福岡管区気象台によると九州北部では13日夜から15日にかけて山地を中心に雪が積もる所があるとみられる。福岡地方の最低気温は14日に3度、15日には1度まで冷え込む予報だ。
=2017/01/13付 西日本新聞朝刊=

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