【紅皿】紅友と笑って泣いて つどいに108人 「生きる源」を分かち合う

西日本新聞

 西日本新聞の女性読者の投稿欄「紅皿」の投稿者と愛読者が交流を深める「紅皿のつどい」が24日、福岡市・天神で開かれた。福岡、佐賀、長崎、大分各県から108人が参加。紅皿への思いを語り合うことで、さまざまな喜怒哀楽を分かち合い、“紅友(べにとも)”の輪が広がった。

 2014年から毎年開催し、今年で4回目。生活面で「おひとりサマンサ」を連載中のコラムニストのトコさんが進行役を務め、会場を盛り上げた。

 昨年の投稿2146通の中から選ばれた年間賞3人の表彰式では、父親が亡くなった当時を振り返った「サイダー味のあめ」の石橋麻衣子さん(30)=福岡県芦屋町=が「思い出したくないことも書いてすっきりしようと(紅皿に)出しました」とあいさつ。日常の音をユーモラスに描写した「いろんな音」の高原輝美さん(79)=福岡市南区=は「月間賞を頂きびっくりしたのに、年間賞でまたびっくり。一粒で二度おいしい投稿になりました」と笑顔を見せた。

 昨年亡くしたわが子への思いをつづった「いつまでも一緒に」の三原里美さん(39)=佐賀県白石町=が「訳も分からず時間だけが過ぎる中、思い出して書いてみようと思った。息子が皆さんとのご縁をつないでくれました」と話すと、あちこちで涙をぬぐう姿が見られた。

 白塗りメークにかつらをかぶった桃太郎の姿でひときわ注目を集める参加者も。昨年10月に掲載された「桃ちゃん一家は人気者」の投稿者・徳重恒子さん(69)=長崎県佐世保市=は桃太郎に扮(ふん)した娘の迎あやさん(37)と孫2人と一緒に参加。家族で仮装して高齢者施設などをボランティア訪問しているそうだ。「姿を見て喜んでもらえたら何より」という一家に会場から大きな拍手が送られた。

 参加者全員にうれしいお土産が配られた。手芸が好きという木稲(このみ)テルミさん(69)=福岡県久留米市=はイチゴの形をした手作りのアクリルたわし150個を用意。「昨年11月からこつこつ、思いを込めて編みました」

 投稿をまとめたスクラップを手に語り合う姿もあった。津村明美さん(61)=同県柳川市=は「面識がなくても、紅皿を通して投稿者の人生に思いをはせています」。藤崎昌子さん(73)=福岡市西区=は「落ち込んで希望が持てないとき、紅皿が生きる源になる」。涙と笑顔があふれた会。参加者たちは紙面上での“再会”を約束して会場を後にした。


=2017/03/31付 西日本新聞朝刊=

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