防災のヒント 熊本地震1年<1>平時の備え 被災ママ 1日1防災の勧め ネットで発信、広がる

西日本新聞

 熊本地震から間もなく1年。生活面では今月毎週土曜に、地震対策の「基本のき」をおさらいする。初回は、東日本大震災をきっかけに、日々の暮らしに取り入れられる小さな工夫「1日1防災」を呼びかけているイラストレーター・アベナオミさん(32)=宮城県多賀城市=に話を聞いた。

 震災時、アベさんは1歳の息子や夫とライフラインが寸断された自宅にとどまった。息子にはハウスダストへのアレルギーがあり、避難所生活に対する不安を拭い切れなかったからだ。断水は約1カ月続き「地震の後すぐに浴槽に水をためておけばよかった」と後悔した。

 経験者ならではの視点で地震対策を発信しようと、昨年3月、実際に役立ったもの・ことをイラストで紹介する「1日1防災」を単文投稿サイトのツイッターで始めた。翌月には熊本地震が起き、イラストは約3万6千人にリツイート(転載)されて広がった。

 アベさんは正確な情報を伝えるため防災士の資格を取得。今年2月にイラストをまとめた「被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40」(学研プラス)を出版した。「防災はオーダーメード。住む場所や子どもの年齢などに応じて自分に合う対策を考える『想像力』が必要です。小さな工夫の積み重ねがいざというときに役立ちますよ」と語った。

 ◆被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40 A5判、143ページ、1296円。


=2017/04/01付 西日本新聞朝刊=

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