「これが欲しい」とは言いにくい…母の日、何を贈る? 母と子に本音聞いてみた

西日本新聞

 今年の母の日は5月14日。日頃の感謝を伝えるいい機会だが、毎年のことだけに、何を贈ろうかと頭を悩ませている人も多いのでは。母の日の贈り物にまつわる母と子の本音を聞いてみた。

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 母の日の定番といえばカーネーションの他に、ストール、日傘、帽子など初夏の雑貨。ただ、喜ばれた物を娘の立場の人に聞くと、「モノ」ではなく「コト」を挙げる人が目立った。

 ★義母(78)は園芸が趣味なので、レモンやユズなどの苗木を贈っている。渡して終わりではなく一緒に収穫や調理をして、レモンピールやゆず茶も作った。成長の様子が共通の話題になって仲が深まっている。 (福岡市西区、51歳)

 ★離れて暮らしているので一緒に過ごす時間をプレゼントしている。昨年は母が食べたいと言っていた水炊き料理店に連れて行った。ゆっくり話せてうれしそうだった。 (同市博多区、31歳)

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 母の立場でも「共に過ごす時間が何より」という声は多かった。一方、凝った刺しゅうのハンカチやレースがふんだんに使われた下着、エステ体験などちょっとしたぜいたく気分を味わえるものも好評のようだ。

 ★家族だんらんの時間が幸せ。孫の成長にお金が掛かるから、母の日にお金を使わないでという思いもある。 (同、71歳)

 ★エステの利用券が一番うれしかった。自分ではなかなか行かないので、若々しくいようと前向きになれました。 (福岡県久留米市、60歳)

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 特に夫の母への贈り物は好みが分からず、選ぶのが難しいことが多いようだ。義母側も遠慮し、「これが欲しい」とは言いにくい。

 ★義母には、カーディガンやポロシャツなど毎年2万円ぐらいの衣類を贈ってきたが、着ているのをほぼ見たことがない。もう亡くなり、現金をあげればよかったのかもと今では思う。 (熊本市北区、59歳)

 ★長男の妻(44)がおしゃれな洋服をくれるけど、好みに合わない。私の雰囲気とはなんか違う。自分のお母さんに合うものを選んでいるのではないかと思うけど、こんなこと言えない。 (福岡市博多区、73歳)

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 男性は気恥ずかしくて贈らないという人が目立った。妻任せということも…。

 ★自分にとって、母の日より大事なのは誕生日。母(63)の誕生日には奮発してコーヒーメーカーとか電化製品を贈って感謝の気持ちを伝えている。それで十分だと思う。 (同、33歳)

 ★母(79)の欲しいものが分からずに、結婚後は妻に甘えて任せっきりだった。何を贈ったか報告を受けるだけなのでちょっと反省。今年は妻と買いに行き一緒に渡そうと思う。

 (同市早良区、50歳)

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 ●今年のお薦めはサングラス、スリッパ 定番のストールはカラフルなものを 福岡市・天神の百貨店

 今年のお薦め商品も気になる。母の日フェアを開催中の福岡三越(福岡市・天神)を訪ねた。担当の牧本大士(ひろし)さん(31)の一押しはサングラス(1万6200円~)。初心者はレンズの色が薄いものがはめやすいそうだ。

 「母親世代は持っていない人も多い。紫外線対策やメークをしていないときに便利ですよ」。定番のストールも相変わらず人気で、普段は選ばないようなカラフルで若々しいデザインがいいという。

 大丸福岡天神店(同)の担当片山美里さん(25)が紹介してくれたのは室内履きのスリッパ。2千円ぐらいからあり、種類も豊富だ。片山さんは「毎日使うものなので華やかで気分が明るくなるものを選んで」と助言してくれた。


=2017/04/25付 西日本新聞朝刊=

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