森へおいでよ 筑豊の自然再発見<33>楽しく観察 じっと見つめてみよう

西日本新聞

 子供たちに生き物に親しんでもらうには、まずは観察することが大切と考える。観察というと、難しく堅いイメージもあるかもしれない。だが、じっくりとよく見る、見たくなるような楽しい出合いがあると、子供たちは夢中になる。今回は、子供たちにそんな経験を積んでもらう目的で行った自然体験プログラムでの参加者の姿を紹介したい。

 森を歩き、お気に入りの葉っぱを見つけ、それを好きに並べ、ラミネートする=写真(1)。まずはじっくりと葉っぱを見てもらうのが目的であるが、植物の名前を書いたカードを入れれば、ちょっとした標本にもなり、その日の記念にもなる=写真(2)。実は、飾り付けるのに子供よりもお母さんの方が夢中になっていた。

 また、葉っぱスタンプでの絵手紙づくり=写真(3)も女性に人気であった。好きな色を選び、葉っぱに丁寧にインクをつけ、やさしくスタンプする。葉脈の模様が出るようにするのは少し難しいが、絵が苦手な人にも楽しく観察してもらえる=写真(4)。

 小さい子供には塗り絵も人気である。森を歩いて見つけたキノコを観察しながら、色を塗る=写真(5)。

 そして、石炭を使って墨をつくり、葦ペン、竹ペンをつくって絵を描くプログラムも行った。紙以外、すべて筑豊産! 自分で墨とペンをつくれば、描くことへのモチベーションも上がり、採集した生き物を見ながら、自由にスケッチできる=写真(6)。

 このような体験を重ねるうちに、携帯型の実体顕微鏡での観察に関心を示したり、フィールドノートに細かくスケッチしたりする子供たちも多くなってきた=写真(7)。生き物に今まで以上に興味を持ち、じっくりと観察しスケッチもするようになっているのである=写真(8)。

 子供たちが、今後もさらにさまざまな生き物と出合い、そして、どんな観察記録をつけていくのか、とても楽しみである。

【筑豊の自然を楽しむ会(ちくぜんらく)・成本(なるむし)麻衣子】


=2017/05/11付 西日本新聞朝刊(筑豊版)=

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