今天中国~中国のいま(37) 「愛の日」が多すぎる

西日本新聞

 中国はまもなく端午節(5月30日)。「こどもの日」として祝う習慣はないが、ちまきを食べる。春節(旧正月)や中秋節などと並ぶ伝統的な祝日だ。

 新しい記念日もある。例えば、9月10日は「教師節」(教師の日)。政府が1985年に定めた。感謝を伝えるため、保護者が教師に菓子などを贈るらしい。

 近年は過熱気味。知人女性(30)は、娘が通う幼稚園の先生に500元(約8千円)分の買い物用プリペイドカードを贈った。反腐敗運動で高価な贈り物は禁止だが、他の親はこっそり渡しているかも、と心配になり「仕方なく、です」。

 若者の間で定着しつつあるのは、5月20日の「愛を告白する日」。「520」の中国語の発音が「我愛〓(ウォーアイニー)」(愛している)に似ているためらしい。中国紙によると、北京市では20日、役所に行列ができ、約6千組が結婚届を提出した。スマートフォン交流アプリ「微信(ウェイシン)」で「紅包」(祝儀)を相手に贈る人もいる。

 ちなみに2月14日のバレンタインデーは「情人節」(恋人の日)。日本とは逆に、男性が女性に告白し、バラを贈る。7月7日の「七夕節」も同様。日本のホワイトデーの影響か、女性が男性に返礼する「白色情人節」(3月14日)も一部で知られているが、義理チョコを渡す文化はない。

 インターネット商戦で知られる11月11日の「光棍節」(独身の日)には、女性が恋人や夫に「欲しいものリスト」を渡すとか。12月にはクリスマスもある。

 「愛の日が多すぎる」-ネット上では嘆き節も。年に何度も「愛」をささげる中国の男性は、本当に忙しい。 (北京・相本康一)

 =随時掲載

=2017/05/25付 西日本新聞朝刊=

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