仕事を効率化するには? グーグル流仕事術で考え方から変えてみよう!

西日本新聞

 アメリカのグーグルと日本のパナソニックでは、従業員1人あたりの生産性において、じつに4倍の開きがあるという。なぜ、それほど差が生じるのか。ひとことで言えば、仕事のスピードのちがいだ。とはいっても、著者はこまかい作業の効率化にこだわるのではなく、もっと大きな視野をもった話を展開する。

 グーグルには「10x(テンエックス)」とい考えがあるのだそうだ。去年の1割増、2割増を目指すのではなく、いきなり10倍の飛躍を目指す。10倍の成果を出そうと思ったら、従来の延長線上の発想ではとても間に合わないので、仕事のあり方そのものを根本から考え直さなくてはならない。そうして時間を効率よく使うことで、もっと大きな仕事をこなそうという姿勢だ。

 著者はグーグルなどでキャリアを積んであと独立し、現在はコンサルティングをおこなっている。だからといって、アメリカの仕事術礼賛一辺倒というわけではない。その素顔は日本びいきのポーランド人だ。2000年から日本に住み、そこで目にした日本企業やビジネスマンの問題点を指摘し、解決法を提案する。

 たとえば、日本で流行しているマッキンゼー流のロジカルシンキング。ロジックツリーやフレームワークを使って分析しすぎるのは逆効果だと説く。

 「ロジカルシンキングというのは、考えをまとめて誰かに伝える、つまり『アカウンタビリティ(説明責任)』を果たすときは強力な武器になりますが、クリエイティブに考えるためのツールではありません」

 新しいアイデアを得るには、「直感」にたよることも大事だと、その論拠を述べている。他にも、さまざまな提案がなされているが、究極の目標は「自分の仕事を自分でしなくて済むようにすること」だ。ITやAIに仕事を奪われるのを恐れるのではなく、省力化に活用して、自分は次へ行くこと。

 「時代の変化にただ流されてしまうのではなく、その変化より速いスピードで動けたら、時代に取り残される心配はなくなる」

 日々の仕事がおわらないと嘆いている人は、まず考え方から改める必要があるかもしれない。


出版社:SBクリエイティブ
書名:世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか
著者名:ピョートル・フェリークス・グジバチ
定価(税込):1,512円
税別価格:1,400円
リンク先:http://www.sbcr.jp/products/4797388381.html


西日本新聞 読書案内編集部

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