博多に伝統芸能新拠点 櫛田神社「清道」正面 券番けいこ場10月移転

西日本新聞

 博多芸妓(げいぎ)の所属事務所に当たる「博多券番」のけいこ場が10月、福岡市博多区冷泉町に移転する。小さな舞台と客席を備え、券番の練習だけでなく、博多にわかや博多独楽(こま)など多彩な伝統芸能を見学できる体験型文化施設になる予定。博多祇園山笠で知られる櫛田神社の正面という絶好の立地で、2019年のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会や20年の東京五輪で外国人客の増加が予想される中、福博の新たな観光拠点となりそうだ。

 券番の運営を担う博多伝統芸能振興会(礒山誠二会長)が25日の臨時総会で承認した。5月に着工し、費用約4500万円は地元企業からの寄付などで賄う。博多には観光客が博多芸妓などの伝統芸能を気軽に楽しめる拠点がほとんどなく、観光関係者から常設の小舞台などを求める声が上がっていた。

 けいこ場は近くのオフィスビル地下から移転する。計画では、舁(か)き山笠の櫛田入りがある櫛田神社「清道」正面にある、ふくや(同市)所有の「仟(せん)ビル」1階の約153平方メートルを同振興会が賃借し、「博多伝統芸能振興会館」(仮称)として改装する。

 券番のけいこ場となる練習室には、ステージ(幅11メートル)と客席(32席)を設置。観光客などの見学に対応するほか、着付け体験などのイベントや、他の伝統芸能団体への時間貸しも行う。グッズ販売コーナーや更衣室なども設ける。

=2017/04/26付 西日本新聞朝刊=

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